第１２６５回　浄霊（１）

　明日からまた8日間の予定で浄霊が始まります。浄霊を行うのは、不浄霊の影響で心身や人生に悪影響が出ている中でも、除霊では片付かないような因縁を抱えているケースです。いつもお伝えしているように、霊の影響は自分の霊的な波長と不浄霊の霊的な波長がつながる（＝波長が合う）ことで発生します。憑依してきた霊は、マントラや印やパワー（念）などを武器に、その不浄霊と戦いながら祓います。お願いをしても憑依している不浄霊は自ら出ていくことはありません。ですから戦って嫌な思いや苦しい思いをさせることで退散させます。不浄霊からすると、理由が無くても人に載っている方が楽だから憑依してきます。それを除霊して嫌な思いをさせて祓うと、その人の元にもう１度戻ってこようとは思いません。戻ればいずれまた除霊をされて苦しい思いをすることになるからです。ですから除霊で祓った不浄霊は現世に残りますが、再び憑いていた人の元に戻ることは滅多にありません。

　ただし、霊に憑依されたケースでも、何かの理由（因縁）があって霊に憑依されていると状況が異なります。まず、理由があってその人をターゲットにして憑いてきた場合、その影響（霊障）はかなり強く出ます。また、理由（因縁）があって憑依してきた不浄霊は、除霊をして嫌な思いをさせて祓っても、その理由があるためにまた戻ってきて憑依します。もし、10回除霊をして、10回嫌な思いをさせても、その理由（目的）のために11回憑いてくることになります。それでは何度除霊をしてもきりがありませんから、こういうケースでは除霊ではなく浄霊で対応します。浄霊は不浄霊を祓った上であの世まで押し上げます。あの世へ上がった不浄霊は輪廻転生の準備に入り、やがて来世へ生まれ変わります。あの世へ上がった霊は、この世に戻ることはできません。ですからこの霊によって引き起こされた問題は、完全に解決するのです。

　私は今までに百回以上も浄霊を行ってきました。浄霊で対応しなければならない不浄霊はすべて、スムーズにあの世へ上がらない重たい理由（因縁）を残しています。良くあるのは、憑依した人の先祖に殺されたといった”恨み“を募らせているケースです。殺された霊は、自分を殺した人に祟りたいのですが、霊的な波長が合わなければ殺した人とつながることはできません。だから現世にとどまって、殺した人の子どもが生まれてくるのを待ちます。そして波長が合えば子供に祟りますが、子供の波長も合わなければさらに現世に残り続けて、孫が生まれてくるのを待つのです。そして孫と波長が合えば、孫に祟りますが、孫の波長も合わなければ、さらに現世にとどまって、4代目、5代目と子孫の中で波長の合う人が生まれてくるのを待ち続けます。ここまで待ち続けてやっと波長の合う子孫が生まれてきたのです。ですから憑依した人のご先祖に殺された霊は、簡単にはその子孫から離れません。除霊の際に苦しい思いをして祓っても、何度でも繰り返し憑依して、先祖に殺された恨みをその子孫で晴らそうとします。

　その方法は1つは原因不明の病気にしたり、タイミングをずらして事故に遭わせて、恨む相手の家系を絶やすことです。或いは憑依した子孫を使って、その家の財産を蕩尽させてその家を荒廃させます。その他にも何をやっても上手くいかなくなるようにして苦労ばかりの人生を強いることもあります。よく時代劇で、理不尽に殺される被害者が死に際に「末代までも祟ってやる」と叫ぶシーンがあります。人の思いとは怖いもので、そこまで強く人を恨むと、その思いの重さゆえに死んだ後、スムーズにあの世へ上がることが出来なくなります。そして現世にとどまって恨みの対象者の子孫に祟っていくのです。私は今まで恨みや憎しみで固まった不浄霊を何体も浄霊してきました。不浄霊が現世にとどまる理由（因縁）は今お伝えしたような、殺された恨みに限らず、さまざまな理由で不浄霊は現世にとどまり続けます。そして憑いた人が不幸になるように人生の足を引っ張り続けます。（２）へ続く。

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