異常に暑かった今年の夏も終わり、朝・夕になると寒さを感じるようになってきました。この時期になると思い出すのは“かまいたち”です。「鎌鼬(かまいたち)」は、日本に伝わる妖怪、もしくはその妖怪が引き起こす“怪異”のことです。つみじ風に乗って現れますが人の目には見えません。そして人を斬りつけます。かまいたちに出会うと、刃物で切られたような鋭い傷ができますが、痛みはなく血も出ないと言われています。かまいたちという言葉は“構え太刀”が訛ったものではないかとも言われています。かまいたちの民間伝承は雪深い地方を中心に日本各地にあります。かまいたちに切られたときは、古い暦を黒焼きにして傷口に付けると良いという地方もあります。
私がかまいたちを恐れるのは、子供のころに見たテレビ番組の刷り込みもあります。1968年9月15日から、1969年3月9日まで、TBS系列で毎週日曜日19時~19時30分まで「怪奇大作戦」という番組が放送されました。この番組はこの前番組の「ウルトラシリーズ」のような怪獣や未来の兵器が出てくるような派手な特撮はありません。ただ、現代社会に発生する謎の犯罪に対して、「SRI:Science Reserch Institute(科学捜査研究所)のメンバーが、科学の力を持って解明していくという物語です。ただ、科学の力を悪用して完全犯罪を企てる犯罪者は、毎回子供の目には強烈な仕掛けを作りだしてくるのです。全26話の中には、空中放電装置を使った「恐怖の電話」、亜硫酸ガスを使った「光る通り魔」、殺人電波発射テレビを使った「死を呼ぶ電波」、特殊X線照射装置を使った「幻の死神」など、毎回、怖いテーマをリアルに映し出しています。そして、「かまいたち」は、木枯らしが街路灯の下を吹き抜けた瞬間に、通行人の体がバラバラに切り刻まれて死んでしまいます。それはまさに妖怪「かまいたち」の仕業のように見えます。しかし、SRIの実験によって、これは犯罪者が真空切断装置を照射して人を殺していたことがわかります。
今はまだ残っているのか確認していませんが、以前は「Youtube」で検索したところ、「怪奇大作戦」は、全26作中25作が見れるようになっていました。お蔵入りになってしまった1作は、「狂鬼人間」というタイトルです。犯罪者が「脳波変調装置」を使って、加害者を一時的に精神疾患にして、責任能力を失くして犯罪を行わせるという内容でした。今の時代は昔と違って、差別やいじめにつながるような内容はとても厳しく制限されます。ですから精神疾患を扱う内容は、患者やそのご家族の気持ちを考えて放送禁止になっているのでしょう。
私は木枯らしが吹く季節に、夜、街灯の下を歩いているときに、北風がピューピューと音を立てて通り過ぎると、今でも怪奇大作戦の「かまいたち」を思い出してしまいます。不気味にバラバラに刻まれた人体は、それが「かまいたち」の仕業で無いことはSRIが実証してくれました。それでも耳がちぎれそうになるほど、冷たい風を受けると、何か自分の体が刻まれてしまう恐怖を感じてしまいます。“三つ子の魂100まで”という言葉は「人は3歳頃までに人格や性格は形成されて、それは100歳になっても変わらない」という意味です。私が子供の頃に「怪奇大作戦」を見たことが、私の人格形成にどれだけ影響を与えたのかは分かりませんが、全26話のほとんどの内容を今でも覚えていますから、かなり強く恐怖を植え付けられたことは間違いないと思います。
【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方