第１２４８回　運気を上げる（１）

　先日、「自分は本当に運が悪い」という人から、「どのようにしたら運が良くなるのか教えてほしい」と訊かれました。まず、本人の意識の問題として、「自分は運が悪い」と思い込んでいることが最悪です。もし、お天気を確認して新しい靴を下ろした日に限って夕方から雨になったとしても、運転中にたまたま道を間違えて迷い込んだ住宅街で、パトカーに進入禁止で捕まったとしても、お客さんから自分にクレームが入っているときに限って社長がお店を訪れたとしても、「自分はツイてない」と思い込むことで改善されることは何一つありません。むしろさらに自分の運気は下がって、良くない出来事が続いていくことになります。あとは言葉も大切です。言葉には“言霊”と言われるように力があります。意識の問題として、心の中でネガティブなことを思うだけでも運気は下がります。それを言葉に出して言えば、もっと強い力で自分の運気は下がることになります。「自分はどうしてこんなにツイていないんだ」「自分なんてどうせ何をやっても上手くいかない」「何でアイツばかりがいつも幸せなのか」こういった言葉を発した瞬間に、アイツはどんどん幸せなり、次に自分がやることも上手くいかなくなるのです。

　そうだとすれば、まずは自分の発する言葉を替えて見ることは、運気を良くするために有効になります。

「自分は何をやっても上手くいかない」

こう言ったことで本当に人生が上手くいかなくなるなら逆に、

「自分は何をやっても上手くいく」

と言い続けたらよいのです。さらにその言葉を発するときに、頭の中で何を考えているのかも重要です。「自分は何をやってもうまくいく」と言葉で言いながら、心の中で「どうせそんなこと言ったって、すべてが上手くいくことなんてあるはずがない」と思っているなら、ポジティブな言葉を何百回唱えても効果はありません。頭の中でもその言葉のままに、“希望の会社に採用されてバンザイをしている場面”や“仕事が成功して家族で笑顔で旅行へ行っている場面”などをリアルに思い描き続けることがポイントです。これはいわゆる”潜在意識“を活用して、良い未来を作り出す方法で、本当に効果がありますから皆さんも実行してみると良いです。私がいつも言っていることを思い出してください。

　～意識は思考を作り、思考は行動に反映されて、行動が未来を創る～

ですから潜在意識の中をポジティブに染めることが出来れば、未来も明るいものになるのです。それを言葉や文字、或いは音や匂いといった五感やリアルなイメージで強化するのです。以前お話ししたようにそのイメージが形になるまでには“タイムラグ”があります。ですからこれを続けて２～３か月もすれば、皆さんの未来は確実に良いものになっていくでしょう。

　あとは“運気は感染すること”を覚えておいてください。ツイている人に囲まれていれば、自分の運気も自然にアップしていきます。逆に運の悪い人に囲まれていれば自分の運気も下がります。以前、一代で大きな会社を築いた社長と話していたときに、社員の採用に際して社長のこだわりをうかがいました。この会社の採用試験では、まず最初に書類選考があり、部署によっては筆記試験があります。それをクリアすると、希望部署の上司と人事部門の担当者の面接があります。それもクリアすると、最後に社長と１対１の最終面接になります。社長はこの面接について、

「シュンさん、最終面接に残る人は、仕事は問題なくできる人たちです。ですから私はその人たちが“仕事ができるのかどうか”或いは“会社に有益な人材なのかどうか”そういったことはまったく考えません。私はただ、その人と話してみて、“その人がツイているのかどうか”言い換えると”ツキを持っている人なのかどうか“それだけを見ているのです。だってもし、うちの会社の社員が全員、ツイている人たちで埋まれば、会社はきっと伸びていくでしょう。そう考えているのですが間違っていますか？」

　社長はそういっていたずらっぽい視線で私を見ました。

「………もちろん何も間違っていません。私もその通りだと思います」

私は社長の意見に太鼓判を押すようにハッキリと答えました。（２）へ続く。

【２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。