英語の「hope」という単語は、日本語では「希望」です。ですから「Hope Diamond」というと自分の望みが叶う希望のダイヤモンドのように思えます。しかし、「ホープダイヤモンド」は、それを手にした者は全員が不幸になる“呪いのダイヤモンド”として有名なのです。「ホープダイヤモンド」は現在は、スミソニアン博物館(=スミソニアン博物館は、1つの博物館の名称ではなく、アメリカを代表する科学・産業・技術・芸術・自然史の博物館群・研究機関複合体の呼び名です)の1つである「国立自然史博物館」に所蔵されている45・52カラットの青く澄んだ「ブールーダイヤモンド」です。このダイヤモンドの青色は、不純物として含まれている「ホウ素」が原因であることが解析の結果、分かっています。しかし、ダイヤモンドが生成される地下深くでは、ホウ素はほとんど存在しないため、なぜダイヤモンドが生成される過程でホウ素が含まれたのかは謎になっています。そして今「ホープダイヤモンド」は、その周囲に16個と鎖に45個のダイヤモンドをはめ込んだ、白金製のペンダントの中央に配置されています。

 このダイヤモンドは、9世紀ごろにインド南部のデカン高原にある「コーラル」という町を流れる川で農夫によって発見されました。確実な史料によると、1660年ごろにフランス人「ジャン・バスティト・ダヴェルニエ」が、当時112と16分の3カラットあったこのダイヤを購入しています。その後、ヒンドゥー教の寺院に置かれた女神「シータ」の目にはめられた2つのうちの1つだったこのダイヤは盗まれました。それに気づいたこの寺院の僧侶が、このダイヤの持ち主となるすべての人に呪いをかけたと言われています。

 1668年にこのダイヤは、フランス王「ルイ14世」が67と8分の1カラットにカッティングして王の儀典用のスカーフに付けました。その頃からフランスの経済が衰退して、フランス革命の原因になっています。そしてルイ15世は、天然痘で死亡し、ルイ16世と王妃「マリー・アントワネット」は、ギロチンによって処刑されました。アントワネットからこのダイヤを時々借りていた寵臣の「ランバル公妃」も、このとき革命軍に捕まって惨殺されました。その後、このダイヤは窃盗団によって盗まれ、アムステルダムの宝石商へ売り渡されました。このダイヤを買った宝石商の息子はこのダイヤを盗みました。そして、宝石商はそのことがショックで死亡し、盗んだ息子もその後、自殺しています。その後、この宝石を買った別の宝石ブローカーは、発狂して自殺しました。次にこの宝石を買ったパリのレビュー劇場の女優は、舞台上で愛人に射殺されました。そしてその愛人も革命家に殺されました。その後、オスマン帝国のスルタン(絶対君主)に渡りますが、このスルタンは革命が起きて失脚しました。その後、この宝石を買ったギリシャ人の宝石ブローカーは、自動車事故で、家族全員が死亡しました。史料を読むとこれ以外にも、数々の不幸が持ち主を襲っています。

 そもそも「呪い」というものは本当に存在するのでしょうか。私の答えは「yes」です。私は実際に呪詛を受けて、トラブルやアクシデントの続いていた人や、原因不明の病気で死にかけていた人を“呪詛返し”で救ったことが何度かあります。人の思い=念=生霊には力があります。それはその人のタイミングをずらして事故に遭遇させたり、体のバランスを崩して病気にしたりします。そして人の思いは、たとえば日本人形の髪の毛が伸びたり、目から涙を流すように、物に込めることもできるのです。ですから最初にヒンドゥー教の僧侶が、このダイヤモンドの持ち主に呪いをかけたとすれば、このダイヤモンドが存在する限り、持ち主に不幸が起こることはあり得ることなのです。聞きなれない言葉ですが、「呪詛師」という人間がいます。皆さんの心の中に誰かを憎んだり、呪ったりする気持ちが芽生えた時に、呪詛師はその小さな力をどんどん増幅して相手へぶつけ続けます。その負のパワーを繰り返し与え続けることで、人を不幸へ貶めることは可能なのです。

 

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

シュンさんのX ここをクリック!

 

シュンさんのYouTubeチャンネル ここをクリック!

 

シュンさんのホームページ ここをクリック!