第１２００回　危険な季節

　ここのところ深夜に作業することが何日か続きました。深夜の方が雑念が飛んでいないので、集中しやすいし、私のパワーや念の飛ばしやすいのです。そのため何かの施術をするときに、内容によっては深夜に実行することがあります。ただ、今回の施術では今までになく疲労しました。深夜の施術が終わっても何か気持ちが昂っていて、朝まで眠ることができません。そして昼間は疲れて、意欲は減退して、何もできずに死んだように眠ってばかりいました。それは今回の施術の内容がとても重いものであったために、私が微妙に霊障を受けていたことがあります。それ以外にも私が単純に年を取って、気力や体力が下がってきたのかもしれません。そしてもっとも引っかかっているのが、“７月”という、霊的に敏感な時期に入ったということです。

　霊の問題に季節は関係ないように思いますが、例年７月に入り８月のお盆が開けるまではおかしな現象が頻発します。それは一言で言えば私が頻繁に霊障を受けることであり、意識が飛んだり、意欲が減退することです。私の意識に刻み込まれている場所へ、自分では気づかない間に引き寄せられることもあります。それは行方不明者の捜索で訪れた場所であったり、凶悪な不浄霊を祓った場所だったり、救うことが出来ずに亡くなった方のお住まいだったりします。そういった場所は、悲しみや無力感・悔しさとともに忘れることが出来ずに、記憶にこびりついています。普段は現実の世界を見たり、感じたりしながら生きていますが、霊的に敏感なときに、何かのタイミングが合ってスイッチが入ると、現実の世界から意識の中の世界へ一瞬でタイムスリップするのです。また、この状態になる時は、まったくその前触れが無いわけではありません。霊体や霊の世界とつながることで、普段よりも多くの景色（情報）が私に入ってきます。そのためとても疲れやすくなっていたり、頻繁に睡魔に襲われる状態になります。そんなことが続いているうちに、いきなり意識が飛んで、さまざまな場所へ引き寄せられていくのです。

　私が最後にこの状態に陥ったのは、数年か１０年ぐらい前だったと思います。季節はちょうど今頃からお盆が開けるまでの真夏でした。この期間の前後を入れて約２か月間は普通の生活を送ることが出来ませんでした。体調はすぐに悪くなり、知らない場所でいきなり覚醒することもしばしばありました。その状態で出張鑑定や対面での除霊を行っていましたから、たくさんの皆さんにご迷惑をおかけしました。出張鑑定で鑑定場所へ向かっているのに、気が付くとまったく見当違いの場所に来ているのです。すぐに気づけば、遅れても鑑定場所へ駆けつけますが、非常に遠くまで行ってしまい、予定をキャンセルすることが続きました。この２か月間は皆さんとお約束した予定を実行できたのは３分の１ぐらいだったと思います。予定を立てても半分以上は実行できずに、毎日のように謝っていた記憶があります。

　この時期はお盆と言う行事があることで、ご先祖や死後の世界を意識するムードが世の中にあふれています。また、終戦記念日があって戦争も意識することになります。太平洋戦争の我が国の戦没者は軍人や民間人を合わせて３１０万人と言われています。これだけ多くの方が命を落として、そのうち無念の思いから成仏できていない魂＝霊も数多くさまよっています。戦争や戦死された方を意識することで、戦争によって亡くなった不浄霊とはつながりやすくなります。このような状況から私はこの時期をとても用心して過ごさなければならないのです。ですから特に多くの人が亡くなっている被災地や古戦場、また川や海の水に入ることは厳禁です。何かここのところ疲れていることも、あまり良い感じを持ちません。慎重に過ごしていかなければなりません。

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