第１１９７回　ストーカー

　前回のブログでも書きましたが、私は霊的に危ない場所＝不浄霊がたくさんたまっているような場所に遭遇したときには、「早く成仏してください」とだけ心の中で唱えて、直ぐにその場を離れます。不浄霊の成仏を祈ったり、供養のために供物を供えることは本来なら良いことです。しかし、死んでもなお、生に執着してあの世へ上がれない霊に、過度に同情したり助けてあげようとすると、苦しんでいる霊はあなたに頼ってくる可能性があるのです。そのときにもし、あなたの霊的な波長と不浄霊の波長が近ければ、あなたはその霊に憑依されることもあります。不浄霊の状態は、それぞれで大きく異なります。誰かや誰かの先祖や一族を恨んで、この世にとどまっている不浄霊もいれば、あの世へ上がる道筋が見えずに、その場所に縛られている不浄霊もいます。霊は体がありませんから目に見えないだけで、生きている人間と同じように怒ったり、笑ったり、悲しんだりします。私たち生きている人間が、苦しい時に誰かに救いを求めるように、行き場所が分からずに苦しんでいる不浄霊は、助けてくれそうな人がいればその人に寄りかかります。

私は霊的な間口が広くて霊の影響をしばしば受けている人に「何に気を付けたらよいでしょうか」と尋ねられた時に、良く言う言葉があります。

「普段あなたが暮らしている場所を離れるときは、事前に行く先の状況を（戦災や災害などでたくさんの人が亡くなっていないか等）調べて特に注意してください」

そのように伝えています。人は、自分の生活圏の中は特に意識をしなくても、無意識のうちに危ないエリアやポイントを把握しています。そして無意識のうちにその場所へ近づかないとか、どうしても近づくときには、お守りと持つとか気を張って行動するなど注意します。ただ、自分の生活圏を離れると、いきなり知らない土地に入りますから、中には霊的に危ない場所、波動の悪い土地に捕まってしまうこともあります。そういう場所で霊障を受けたり、不浄霊とつながってしまうのです。

　私は霊的な間口は普通の人よりも何百倍も広いので、仕事で知らない土地へ行く時には入念に事前調査をしていきます。それは過去に油断して危険な土地に入ってしまい、ひどい霊障を受けたことが何度もあるからです。私は不浄霊と遭遇してもたいていは“知らん顔”をしています。今は毎日、霊視鑑定や霊の問題で苦しんでいる方に対応しているだけで精一杯です。不浄霊を上げるには時間も労力も必要になります。ゆきずりの不浄霊のために遣う時間もパワーも余裕が無いのです。それでも不浄霊には私が自分の存在を感じていることが伝わります。ですからあの手この手で私に近づいて、脅したり、怖がらせたり、不快な思いをさせてきます。不浄霊が私を頼ってくるときは、「こんな嫌な思いがしたくないなら、自分に協力して助けなさい」と言ってくるのです。そうです。上から言ってくるのです。そのため振り返ると何メートルか後ろからしつこく付きまとってきたり、室内にいる私を窓の外から睨んできたり、突然私の目の前に顔を見せて驚かせたりしてきます。しつこい不浄霊ですと、それは半月ぐらい続くこともあります。そうなると最後には、私がキレて、霊に対抗する様々な武器やパワーを全力でぶつけて退散させることになります。こんなことをもう何十年もやってきました。今年も７月に入り、私の苦手な季節が近づいてきました。きっと今年も秋が来るまでに、何度も後を付けられたり、驚かされたりするのだと思います。できる限り、“結界”という安全地帯の中にとどまって、静かにやり過ごしていきたいと考えています。

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