私は霊的な間口が広いために、霊や念など霊的なものとしばしば同調します。他にも霊的な間口が広いことでさまざまな霊障を受けます。また、霊的な間口が広いために、自分の感覚が狂います。それはすべての五感が狂ってしまいます。ただ、人間の体調(コンディション)は厳密に言えば、毎日異なります。それは霊的な身体(=エーテル体)も肉体と同じです。ですから霊的な意味でとても敏感になっている時期もあれば、比較的安定しているときもあります。その中で“時間”について言うと、霊の世界はそもそも時間が過去~現在~未来と時系列に進んでいませんから、時間の感覚が狂ってドキッとさせられることは良くあります。特に霊的に敏感な時期は、まったく時間が分からなくなることもあります。
私は学生時代に都内で1人暮らしをしていました。大学の近くには、私と同じようにアパートで独り暮らしをしている地方出身者がたくさんいました。同年代で同じ大学に通っていますから、一人暮らしのメンバーは自然に仲良くなります。一人でアパートの部屋にいても時間を持て余すこともしばしばあります。そんなときは近所に住む友達の家へお酒を持ってよく遊びに行きました。そして他の友達も呼んで、誰かの家でしばしば”飲み会”をしたのです。あるときいつもイタズラを仕掛けてくる友人宅で”飲み会”が行われました。夜も更けてきて、それぞれが酔っぱらって自分のアパートへ戻りました。そして最後には私とその友人の二人が残されました。やがて友達も酔って眠り込んでしまったので、私も明るくなる前にそろそろ帰宅しようと考えました。ただ、いつもおかしなイタズラを仕掛けてくる友達でしたから、何か仕返しをして帰ろうと思いました。私はふと思い立って、彼の家の中にあるすべての時計を30分ピッタリに時間を遅らせました。置時計も目覚まし時計も彼の腕時計も全部です。その家にはテレビもラジオもありません。もちろん、スマホも携帯電話も無い時代ですから、時計が示す時間が彼の時間になるのです。そして私の思い通り、その日の1限の授業に彼は30分遅刻してきたのです。これは私が友人に仕返ししたちょっとしたイタズラですが、誰も手を加えなくても時間がずれてしまうことがあります。
私は習慣的に常に腕時計をしています。お風呂に入っているとき以外は、寝ている時間も腕時計をしています。今は両手の指の調子が悪くて、左手には保護具を付けています。そんなときは邪魔になっても右手に腕時計をします。自分の時間の感覚がしばしばずれてしまいますので、時計を見てすぐに時間を確認できないと不安になるのです。私はオーソドックスなアナログの時計をしています。それは針の角度を一瞬見ただけですぐに時間が分かるからです。今はデジタル時計の中には24時間の時間表示が出たり、AMとPMが表示されるものも多くあります。私の時計は普通に秒針を入れて3つの針で時間表示されるだけですので、時計をしていても間違えることが時々あります。
あるとき祈祷を行っていて、昼夜の休みなく何時間もお経を唱えていたことがありました。ふと気が付くと時計は6時半を示していました。お経を唱えたまま疲れて眠り込んでしまったのです。外を見ると夕暮れ時の茜色の空が窓の向こうに見えました。私は顔を洗い、服を着替えて、とりあえず食事へ行くことにしました。それは何も食べないでずっとお経を唱えていたのでとてもお腹が減っていたからです。私は車を運転して、10分ぐらいの距離にある後輩が経営している寿司屋へ向かいました。途中で道路の脇を見ると職人さんがワゴン車に道具を積み込んでいました。
~今日も一日お疲れさまでした~
そんな思いを仕事の終わった職人さんへ送り、私は寿司屋に着きました。しかし、どうしたことか、6時から開店しているはずの寿司屋は看板も出さず、入り口も閉まっていました。私は思わず、ムッとして後輩のスマホへ電話しました。そして電話に出た後輩に、
「6時過ぎているのにどうして店を開けていないのか」
ガミガミと小言を言ったのです。私の文句を黙って聞いていた後輩は、一言だけ私に言い返しました。
「先輩、今、朝の6時半なんですけど…」
私は眠そうな声の後輩に丁重に謝罪して電話を切りました。私の見た夕方の情景は、朝焼けの景色だったのです。時間の感覚がずれることでこんな失敗がしばしば起こります。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方