第１１４６回　ペンデュラム（振り子）　（２）

　何度かこのブログでもお伝えしてきたように、私はスポーツの試合会場や試験会場、或いはコンサートや芝居の舞台の近くで「パワーを送ってほしい」と頼まれることがあります。それは試験の合否判定や試合の勝ち負けがどちらにも転ぶようなケースでは、パワーを送る一種の“祈祷”によって良い結果へ導けることがあるからです。ただ、この祈祷は“魔法”ではありませんから、どのような状況でもこちらの希望が１００％かなえられるわけではありません。たとえば大学入試であれば、模擬試験でB判定の出ている学生を希望する学校へ合格させることはできます。しかし、何度模擬試験を受けてもD判定の出ている学校へ祈祷によって合格させることは困難です。それは恋愛でも同じです。相手の人を自分に振り向かせたいと思う時、相手の人が自分に好意を持っていなかったとしても、少なくとも嫌われたり、避けられたりしていないことが必要です。相手の人が特に自分を意識していなかったときに、自分に目を向けるきっかけを作ったり、自分の良い面へ相手を注目させて行くことはできます。しかし強く嫌ったり嫌がっている相手の気持ちを大好きに変えることはできません。

　それは祈祷を依頼されるすべてのケースに言えることです。たとえば病気から復帰したプロの演奏家から、「大切な人たちが見に来る大事なコンサートだから、最高の演奏ができるようにパワーを送ってほしい」と頼まれたことがあります。私はその依頼を引き受けました。それは病み上がりで自信を失っていても、この人にはプロのレベルで演奏できる土台が出来上がっているからです。あとは本番の不安を払拭して演奏を始めれば、ステージで自分の楽器の音を聴くごとに自信と手ごたえを取り戻していけます。私が少し、背中を押すだけでそれは実現できると感じたからです。そしてこの人が本番で演奏を始めたとき、最初は少し不安が残っていましたが、時間の経過と共に自信を取り戻してパワフルな演奏を続けたのです。そして終盤には病気になる前の、自分を越える素晴らしい演奏を大きな舞台で披露したのです。

　病気からの快癒や手術中に「パワーを送ってほしい」と頼まれることもあります。それも同じです。たとえば癌に罹っているときに、「ステージ４」でもパワーを送ることで回復できると感じれば、全力を尽くします。逆に「ステージ２」でも回復は困難と感じれば、「私の力ではお役に立てないと思います」と、祈祷をお断りしています。つまり、ガン細胞の広がり方とか、医師の診断に関わりなく、自分の感性で判断して「行ける」と思えば行きますし、「行けない」と思えば、断っています。以前は自分で「難しい」と思うような状態でも、頼まれれば必死で快癒を祈ってパワーを送りました。しかし、私自身の感性で「難しい」と感じた時、どれだけ頑張ってもその結果を変えることはできませんでした。それは却ってご家族に期待を持たせてしまい、悲しい現実に直面したときに大きく傷つけることになってしまいます。もちろん、私が「行ける」と思って必死でパワーを送っても、回復まで至らないケースもあります。ですから今は、自分で困難と思うような時には、その時点で祈祷はお断りするようにしています。そのように対応してきたためか、今年の入試のシーズンが終わりましたが、今年も私が祈祷を引き受けた方は全員が希望校へ合格することが出来ました。運命はいつも“振り子”のように、成功と失敗の間を不安定に行き来しています。そんなとき私が背中を押したことで、成功の方へ振り子が振れることがあるのです。

【２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

　書店に在庫が無い場合は、書店を通して取り寄せいただければ入手できます。また、書店での本の取り寄せ方が良く分からない方は、送料（１８０円）を加えて、１８３０円を「住信SBIネット銀行　法人第一支店　普通口座　１０９７８２８　株式会社マルス」までお振込みください。当社から、シュンさんのサイン入りで郵送いたします。シュンさんの自筆サイン、運気アップにつながっているようです。お申し込みの際は郵送先の宛名・郵便番号・住所をメールでホームページに記載した問い合わせ先アドレスまでお知らせください】