具体的に霊の影響と言うと、「いるはずのない人が見えた」というケースが多くあります。私は学生時代に、夜間のトラックの配送のアルバイトをしたことがあります。そのとき夜10時ごろにコンビニエンスストアの駐車場にうつむいてしゃがみこんでいる若い女の人を見つけました。こんな時間に若い女性が一人でいることが不思議に思えましたが、それよりもその恰好に違和感を覚えました。それは髪型も服装も何かとても古臭くて今の時代の女性とは思えなかったからです。私はトラックが赤信号で止まっている間、車内からずっとその女性を見ていましたが、彼女は顔を上げるとか、立ち上がる様子はありません。そして信号が青になると、不思議に思いながらもトラックを発進させて配達先へ向かいました。そして朝の4時ごろ、配達を終えてそのコンビニの前に戻ってきました。何気なく店舗へ目をやると、その女性はまだお店の駐車場にいて、まんじりともせずにしゃがみこんでいたのです。さすがにおかしいと思い、私はトラックを駐車場へ入れました。そしてその女性に近づいて、「大丈夫ですか?」と声をかけました。女性は口元で笑いながらゆっくりと顔を上げました。するとその顔には目・鼻・耳が付いていませんでした。特に血が流れているようなこともなく、肌色をした“のっぺらぼう”の顔の中に口だけがあって、その口が笑っているのです。その瞬間、私は全身が硬直して動けなくなりました。立ったまま“金縛り”に遭ったような状態です。するとこの女性は不気味な顔のようなものを硬直している私の顔に近づけてきました。そのとき生ごみが腐ったような腐敗臭、便臭が漂い、思わず私はむせこんでしまいました。そして1回咳き込んだことによって金縛りは解けて、その女性も消えていなくなりました。今、思えば、人がたくさん訪れるコンビニの駐車場にいて、誰か自分に気づいてくれる人がやってくるのを待っていたのでしょう。彼女は私へ顔を向けながら嬉しそうに笑っていましたから。
霊の影響として“いるはずのない人”が見えたというケースはよくあります。それも生きている人間と見間違うほど、リアルに見えることもあります。そして“見える”ということは、他に“聞こえる”こともあります。以前、しばしば霊の憑依を受けている方がいて、除霊のために私はその家を何度も訪れました。そして家に入ったときに、お寺の梵鐘のような“ボーン”という鐘の音が鳴り響いたことがよくありました。それは憑依している不浄霊が、生きていたときに呪詛を行っていた僧侶だったからです。霊の憑依を受けた時に、霊が生きていた時の肉体的な状態とともに、そのときの周囲の状況が憑依した人に現れることがあります。他にも“聞こえる”と言うことで言えば、除霊や祈祷などでマントラを唱えているときに、鈴の音が鳴り続けていたり、うめき声や阿鼻叫喚の絶叫が聞こえてくることもあります。それは電話鑑定でお話をしている際に、まるで電話が混線したように、他の人の話し声や笑い声・泣き声が聞こえてくることもあります。
他には自分の行動に霊の影響が出ることもあります。たとえば私は移動手段として車をよく使います。前回のテーマと同じように、車を運転しているときに自分では目的地へ向かって進んでいるつもりなのに、同じ場所を何度も走らされて、その場所から出れなくなったことがあります。そんなとき、カーナビは100%誤作動していますから役には立ちません。車以外でも同じ体験はしています。以前、希死念慮のある方が、家を飛び出して行方不明になりました。ご家族からその人の捜索を依頼されて、波長を追いかけていると、どんどん深い山の中へ入っていきました。そして気が付けばもう日が暮れかかっていて辺りは薄暗くなってきました。その時私はこの山にとても胸騒ぎを感じて、掌はじっとりと汗をかいていました。私はともかくすぐにこの山を下りなければ大変なことになると感じて、速足で登ってきた道を下りていきました。しかし、走るように山道を降りているのに、気が付くと同じ景色を何度も見ているのです。私はまるで異空間に入り込んだように、この世界に閉じ込められて、一向に山を下りることが出来なくなったのです。やがて周囲が漆黒の闇に落ちた時に、木々の向こうに松明(たいまつ)のような灯りが照らされているのが見えました。この時はこの灯りを目指して進むことに、強い危機感を覚えました。私は両手で印を結んで、声に出してマントラを唱えながら、できるだけ灯りから遠ざかるように、灯りの反対方向へ走り続けました。そして長い時間をかけて魔界のような空間を脱出したのです。(2)へ続く。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方