心霊現象は霊感の強い一部の人にしか体験できないケースがほとんどです。私の言い方で言えば、“霊的間口の広い人”が感じ取ります。霊体験をしたり、怪異に遭遇するのは、そこにいる全員ではないのです。肝試しに行って廃屋に入ったときに、中に入った全員がその場の重たい空気を吸って嫌な感じにはなります。しかし、廃屋の中で、人の話し声を聞いたり、首筋を触られたり、血まみれの顔を目撃するのは、たいていは一人か二人です。それはそこにとどまっている霊体と“霊的波長”の合ってしまった人に限られます。合わなければつながれませんから、仮に心霊スポットの中にいたとしても霊体験をすることは無いのです。ただまれに、そこにいる不浄霊がとても強いものだったり、強く現世に執着していたり、霊的な間口の広いものだったりすると、複数の人と同時につながることもあります。その結果、幽霊の目撃者や怪異の体験者も増えるのです。

 以前、会社のお祓いを頼まれたことがあります。そのときは会社全体に結界を張るとか、すべてのフロアを祓うわけではありません。社内の一部に当たる“動線”についてのお祓いを依頼されたのです。それはある年配の課長の仕事場と、課長が動き回った動線のすべてです。会社のエントランスから、課長の所属部署、そして社員食堂やトイレなどもきれいにお祓いをして結界を張りました。その課長は仕事を生きがいにして、自分の体や時間も顧みずに仕事に没頭するような、一昔前の“猛烈サラリーマン”でした。出勤すれば仕事が一区切りつくまで、何時間でも帰らずに働き続けます。社内にはシャワー室と仮眠室がありましたが、課長はその部屋の常連でした。朝最初に出勤してきた部下が、最初にする仕事は、仮眠室で寝ている課長を起こしに行くことでした。そんな働き方を長年続けてきましたから、課長は何度か体を壊して入院しました。会社としても課長を過労死させるわけにはいきませんでしたから、最前線の忙しい部署から、時間にゆとりのある部署へ配置転換しました。しかし、定時で退社できるような部署に回されると、課長は上司に強く直訴して、前の部署へまた戻してもらうのです。そんなことを何度か繰り返しているうちに、課長はついに倒れてしまいました。朝、社員が出勤すると、自分のデスクにうずくまるように倒れていたのです。すぐに救急車で病院へ運ばれましたが、心筋梗塞ですでに意識はありません。集中治療室に入ってそこで2~3日頑張りましたが、意識は戻ることなくそのまま亡くなってしまったのです。

 

 ただ、課長が倒れた後からおかしなことが社内で起こりました。集中治療室に入っているはずの課長が、社員食堂のいつも座る場所で「食事をしているところを見た」という社員が何人か出たのです。さらにエレベーターの中で、課長がいつも付けている“整髪剤”の匂いがしたという人もいました。また、トイレに入っていく課長の後ろ姿を見たとか、自分の後ろで課長の“咳払い”が聞こえたという人もいました。それは課長が亡くなってからも続きました。夜、残業をしていると、課長のデスクの引き出しが大きな音を立てて“バタン”と閉じました。その音は近くにいた数多くの社員が聞いているのです。この状況をみると、死んでいるはずの課長は、亡くなってからも毎日、会社に出勤しているとしか思えないのです。そこで社員の中に動揺が広がってきたので、私にこの問題を解決するように依頼が入ったのです。

 私は役員に案内されて、課長のデスクまで確認してきました。課長はもう何日も会社に出勤していないのに、今までそこに座っていたように気配を感じるのです。それは私以外の霊感の鋭い社員も同じように感じていました。私から見ると課長は死んでもなお、会社に出勤していてこの場を離れようとしないのです。この会社に入社して何十年もここで仕事をしてきた課長は、会社が人生のすべてなのです。家族も楽しみも犠牲にして仕事に打ち込んできた課長にとって、この場を離れることは自分の人生を否定することになってしまうのです。そう思った課長は肉体が失われて魂だけになっても、この場所に居続けようとして固執しているのです。このままでは課長の魂は会社にとどまり続けてしまいます。そしてあの世へ上がることもできずに不浄霊となってこの場に残ってしまいます。私は課長を供養しながら、“魂の定め”にしたがって、あの世へ上がり、来世へ生まれ変わるように諭していきました。このように霊と波長の合った一人、二人ではなく、多くの人たちが魂(霊)の存在を感じるようなケースもまれにあるのです。(2)へ続く。

 

浜離宮1

 

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霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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