第１１０１回　占い師のポイント（１）

　私が霊界についてどのように感じ、どのような認識を持っているのかは、このブログや本の中でお伝えしています。本はこのブログを読んでくださっていた出版社の方から、今年の２月に「書籍を出版しませんか」とお話をいただき、３月から仕事の合間に書き始めました。霊能者という仕事は何か免許や資格が必要なわけではありません。ですから自分で「私は霊能者だ」と言ってしまえば、自称ですが霊能者が誕生するわけです。ですからその力は人それぞれで大きく異なります。本当に卓越した力をお持ちの方もごく少数ですがいます。しかしその反面、何の力もない方や口だけ達者でインチキ商売をしている人もたくさんいます。私に相談してきた人たちの中にも、詐欺師のようなインチキ霊能者に騙されて、何の効果もないままに（むしろ状況が悪くなる中で）大金を失ってしまった人は何人もいます。お話を訊いてみると、そんなインチキ霊能者の話には大きな矛盾点がいくつも出ています。それは自分自身が本当に霊の世界を感じていないから分からないのです。本に書いてある知識の受け売りでは、一人一人の異なる事例には対応できません。ですから私からすれば、そのインチキ霊能者の話を聞けば、「この人は霊の世界を感じていない」とすぐに分かります。しかし、多くの人は本当の霊の世界を知りません。だから口の上手いインチキ霊能者に騙されてしまうのです。

　そこで私は以前から霊界の構造や死後の世界について、きちんと論理立てて解説している本が必要だと考えてきました。そういう意味での”本当の良書“は残念ながらほとんど出版されていません。私自身、そう思いながら忙しさにかまけて何十年も時間が経っていました。ですから２月に書籍出版のお話を頂いたときには、これは必ずまとめ上げなければいけないと思いました。それが長くこの世界に関わってきた私にとって、ひとつの“けじめ”のように感じたのです。そして霊の世界を正しく知ってもらうことで、現実の世界を幸せに生きていくことに役立てていただきたいと考えました。そして本については、私の経験や皆さんの体験に基づいた“現実的な霊界の解説本”としてまとめあげました。

　コロナ蔓延前に出張鑑定を行っていたころには、相談事よりも霊の世界を勉強するために定期的に私に会っていた方が何人かいました。セミナーのような集合授業ではなく、マンツーマンで疑問点にはすべて答えていきましたから良い勉強になったと思います。その中には単に霊の世界に興味があったり、疑問を解決するためにお会いした人もいますが、将来的に「霊能者」や「占い師」として活動していくことを前提に勉強しに来ていた人もいました。そういう人は、私と勉強することと並行して、「占いの学校」へ通ったり、「心理学」や「医学」を勉強して知識を深めた人もいます。そして実際に“生業（なりわい）”として、「霊能者」や「占い師」、「カウンセラー」として仕事を始めた人も何人もいます。そういう人たちは、開業する前にもちろん私に尋ねてきます。それは自分がこの仕事を生業として、「やって行けるのかどうか」「成功できるのかどうか」という質問です。私はそれにはハッキリと答えました。その人が「成功する」と思えば背中を押しますし、「苦労ばかり多くて成功できない」と感じれば再考を促します。その際にポイントになることが１つあります。それは占いの手法や心理学や医学をどれだけ勉強してきたかではありません。そうやって知識を膨らますことは、個々のクライアントに対応する上で役に立ちます。しかし生業＝プロとしてやって行けるのかどうかのポイントは知識の多寡では決まりません。ポイントは、その人が“霊的な感性を持っているのか否か”この１点が大切なのです。

　どうしてそこがポイントになるのでしょうか。たとえば占い師なら、その手法に精通していて、ボキャブラリーも豊富なら、クライアントに分かりやすく結果を説明することもできるでしょう。それでお客さんが満足するなら、それでビジネスは成立するように思うかもしれません。しかし、現実には、どれだけ知識が豊富で口が上手くても、霊的な感性がゼロではお客さんは増えません。つまりビジネスとしては成り立ちません。それはお客さんがもっとも知りたい答を伝えることが出来ないからです。それはどういうことでしょうか。（２）へ続く。

【２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

　書店に在庫が無い場合は、書店を通して取り寄せいただければ入手できます。また、書店での本の取り寄せ方が良く分からない方は、送料（１８０円）を加えて、１８３０円を「住信SBIネット銀行　法人第一支店　普通口座　１０９７８２８　株式会社マルス」までお振込みください。当社から、シュンさんのサイン入りで郵送いたします。シュンさんの自筆サイン、運気アップにつながっているようです。お申し込みの際は郵送先の宛名・郵便番号・住所をメールでホームページに記載した問い合わせ先アドレスまでお知らせください】