私は相談者に話しました。
「今回の“狸の置物”は、しっかりと神職によって願が掛けられていて、とても縁起の良いものでした。それは悪い流れを変えていくだけの力のあるものです。あなたは家族の状況が悪くなったのは、この“狸の置物”が原因と考えたようですが、私から見ると、その前から家(ご家族の)の流れは悪くなっていました。その状態の中で結果が出たのが、たまたま置物が家に来た後になっただけです。そして悪い流れを変えてくれる置物をあなたが破壊したことで、その悪い流れはさらに加速度を付けて現在まで続いてしまったのです」
「………」
相談者は無言で私の話を聞きながらがっくりと肩を落としました。
このように今の状態だけを見て判断すると、その原因を見誤ることがあります。それはこのケースのように悪い行為を行ってから、悪い結果が出るまでには時間がかかることがあるからです。お父さんの会社で、お得意さんに契約を打ち切られたのは今でも、その原因となったお得意さんを怒らせた行為は、それより前に行われているのです。お父さんの体調が悪くなって今入院することになったとしても、そうなるまで体に負担をかけたのは今よりも前から行われていました。息子さんが高校受験で不合格になったのは今でも、試験が行われたのはそれより前ですし、大切な受験勉強をやらなければならない時期に集中力を欠いてしまったのも今よりも前のことです。お嬢さんは、大会前の練習中に今、ケガをしてしまいました。しかし、そんなリスクのある練習メニューが作られたのはそれ以前の話です。つまり今、不幸が続いたとしても、その原因は今よりも前に作られていることは良くあります。だから今、単純に目の前にあるものに、不幸の責任を押し付けると判断を誤るのです。
逆のパターンもあります。縁起が良いものだと思って家に置いておいたものが、最近のトラブルの原因になっていたようなケースです。日本人形の髪の毛が自然に伸びていくように、人の念は物にもこもります。以前、出張鑑定で皆さんのお宅をよく訪問していました。私がうかがうと、たいていは「家の中を見てください」と頼まれます。霊的に問題のあるものや場所があれば、“この機会に教えてもらおう”と誰もが思います。そしてご家族と一緒に家の中を見て回ったときに、しばしば悪いものを発見します。強力なものですと1階のリビングでお話をしているときに、2階のご主人の書斎から嫌な臭いが漂ってくることもあります。そういったケースではご主人やご家族の中に、原因不明の体調不良に陥っている人やここのところやることすべてが裏目に出ているような人がいます。そして臭いを辿ってご主人の書斎へ入ると、悪臭の元になっているものが必ず置いてあります。以前、このブログで書きましたが、アフリカの部族の酋長のような人からもらったプレゼントは、人の顔の皮を剥いだ呪詛の儀式で使う人形だったこともあります。こんなものが家の中にあって、家族の状態が良くなるわけがありません。
皆さんも出所の分からないものは、まずはむやみに家の中に置かない方が良いです。 そしてもし気になるものが置いてあるときには、分かる人に見てもらってください。何気なく置いたそのもののおかげで、いきなり人生が暗転することだって現実にあるのです。
【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
書店に在庫が無い場合は、書店を通して取り寄せいただければ入手できます。また、書店での本の取り寄せ方が良く分からない方は、送料(180円)を加えて、1830円を「住信SBIネット銀行 法人第一支店 普通口座 1097828 株式会社マルス」までお振込みください。当社から、シュンさんのサイン入りで郵送いたします。シュンさんの自筆サイン、運気アップにつながっているようです。お申し込みの際は郵送先の宛名・郵便番号・住所をメールでホームページに記載した問い合わせ先アドレスまでお知らせください】
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方