第１０８１回　死者からの知らせ（２）

　相談者はその後も何度か亡くなった彼女へあててラインを送りました。しかし、送信直後に着信があったのは最初の２回だけです。それ以降も彼女からと思われるような不思議な連絡が入ることはありませんでした。

「シュンさん、あの最初の着信は2回とも彼女からの何かのメッセージだったのでしょうか？」

相談者はとても不思議そうにそう言って私の顔を覗き込みました。

「………まあ、そういうことになります」

私は答えながらその方の顔を見ました。表情には寂しさと悲しみにあふれていました。

「あの時点では、彼女はまだ亡くなって時間が経っていません。ですから自分でも死んだことをやっと理解し始めている段階です。ですから何かのメッセージをあなたに伝えようと言うよりも、自分が死んでしまったことや、それでもあなたの近くにいることを伝えるために誤作動を起こさせたのでしょう。霊の波長は電気の波長に近いので、スマホと同調して、まるで混線したように入り込んできたのだと思います」

「私には彼女の思いとか、メッセージを受け取ることはできないのでしょうか？」

依頼者は切なそうにそう尋ねてきました。

「そうですね。あなたのお気持ちはよく分かります。突然、このような形で別れてしまいましたから、自分の思いを伝えたり、彼女の思いを受け止めたいと思うことは自然なことです。ただ、死んだ彼女の魂がこれからその定めにしたがって輪廻転生をしていくことを踏まえるなら、あまり彼女へ思いを募らせることは、お互いにとって良くありません」

「良くないというのは、どういう意味でしょうか？私がこれからも彼女のことを思い続けることは、彼女にとってマイナスになることなのでしょうか？」

相談者は少し厳しい目をして私を見つめました。

「死んで体を出た魂は、あの世へ上がって生きていた時の記憶や感情をすべて消去した後、再び生を得て来世に生まれ変わります。それが魂の定めであり、魂が生き続けることにつながります。そのプロセスの中で、あなたがいつまでも彼女に思いを残してしまうと、彼女の魂はそのことによってなかなかあの世へ上がれなくなります。それは彼女の魂にとって幸せなことではありません」

「………」

相談者はうつむきながら黙って私の話を聞いています。

「そしてあなたにとっても、この世に生を受けた以上、今の悲しみや寂しさを乗り越えて、どこかで彼女への思いに気持ちの整理を付けなければなりません。あなたは自分の人生を進めていかなければいけないのです。彼女がいなくても、その思いは心の中にしまい込んで、純粋に彼女の供養を祈ってください。そして自分自身が生きている意味や目的や使命を見出してください。そのためには彼女とまたつながることに執着してはいけないのです。悲しくても苦しくても先へ進んで行くべきなのです」

うつむいた相談者の瞳から涙がこぼれ落ちました。その後、この方から再び不思議な現象が起きたという連絡は入っていません。

※昨日、宝登山神社へ行ってきました。YouTubeチャンネルでは今までにも、私の画像に白い靄やオーブが映っていたと指摘されたことが何度かありました。今回も戻って画像を編集していると、私の姿が光に包まれていたり、目の前に光の道が何本も広がっている動画が撮れていました。今夜８時からアップします。ぜひご期待ください。光の道を画像に落としましたのでいくつか紹介していきます。

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