先日、私に相談された人は、“死んだ霊の臭いが、自分の行く先々に付いてくる”と言って相談してきました。確かに霊の臭いが自分の家や訪問先にいつまでも付きまとってくるとすれば、気持ちの良いものではありません。しかし、私の経験からすると、霊=人の魂に臭いはありません。人に臭いがするのは、人は肉体を持っているからです。その肉体が生存していく過程で、体内ではさまざまな代謝・発酵や化学反応を繰り返しています。そのため体内から臭いは漂ってきます。また、体の外からも肉体には臭いが付きます。たとえばタバコの大好きだったお祖父ちゃんの臭いがタバコの臭いだったり、1日中お酒を飲んでいた父親の臭いがお酒の臭いだったりします。
人が死んで時間が経過すると死臭がしてきます。アパートの一室から、「クサヤやチーズ、生ごみが発酵したような臭いがした」と、アパートの管理人や警察へ連絡が入ることがあります。そしてドアを開けて中へ入ったところご遺体を発見したというニュースをたまに目にします。死臭というのは、分かりやすく言うと“肉体の腐敗臭”であり、“腐乱臭”のことです。死臭は遺体の腐乱が進むにつれて、臭う範囲を広げて周囲にまで漂っていきます。その臭いは、普通に物が腐ったときとは違う、強烈な臭いです。ただ、死臭は死んだ人の肉体が腐った臭いであり、死者の魂の臭いではありません。魂自体に臭いはないのです。
実際この人が“霊の臭いがする”と言うのも、細かく話を訊いてみると、それは霊から漂っている臭いではなく、死者やこの方にとって思い出の“香水”の匂いだったのです。シャネルに“アリュール”という香水があります。とても華やかでエレガントな香りのする上品な香水です。この人は交際していた彼女の誕生日にこの香水をプレゼントしたのです。付き合った頃は、幸せな時間が二人を包みました。しかし、交際期間が長くなるにつれて、二人がぶつかることも増えてきました。そしてお付き合いをしてから2年で二人の気持ちはすれ違いました。そして二人で話し合った結果、別れることにしたのです。
この人によると、別れるときに特にトラブルになったわけではありません。また、お互いに強く相手に執着したわけでもありません。二人の気持ちが離れてしまったことは、お互いに感じていたことです。それならばいつまでも彼氏・彼女の関係に縛られないで、お互いに自由に生きた方がよいと二人で出した結論でした。そしてその後二人はそれぞれ別の人と知り合って交際をしました。彼女はその相手とも1年ほど付き合って別れ、また別の男性と2年ぐらい付き合って別れました。相談者は次に付き合った女性と大切に愛情を育んでその女性と結婚しました。そして女の子が生まれて幸せな家庭を築いていました。一方、彼女はこの人と別れてから2度の恋愛を経験しましたが上手くいかずに、その後、自殺をしてしまったのです。
この人は3年前まで付き合っていた彼女が自殺をしたことを知ってショックを受けました。ただ、心の中では自分と交際中に亡くなったわけではありませんし、別れた直後に死んだわけでもありません。自分と別れてから3年も経過して、他の男性とも2回も恋愛関係になってから死んだのです。ですからこの出来事を強く受け止めませんでした。心のどこかで、
~彼女の死は自分のせいじゃない~
と、そう思っていたのです。そして、“自分と別れた後に付き合った男性が、彼女を不幸にしたのが悪い”とそう考えていたのです。ただし、実態はこの人が考えているほど、ドライではありませんでした。そのことを二人が大好きだった彼女の香りが教えてくれることになったのです。(2)へ続く。
【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
書店に在庫が無い場合は、書店を通して取り寄せいただければ入手できます。また、書店での本の取り寄せ方が良く分からない方は、送料(180円)を加えて、1830円を「住信SBIネット銀行 法人第一支店 普通口座 1097828 株式会社マルス」までお振込みください。当社から、シュンさんのサイン入りで郵送いたします。シュンさんの自筆サイン、運気アップにつながっているようです。お申し込みの際は郵送先の宛名・郵便番号・住所をメールでホームページに記載した問い合わせ先アドレスまでお知らせください】
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方