１０月２０日の朝、いつも正確に運行している東海道新幹線の始発電車が、５２分遅れて品川駅を発車するというトラブルがありました。東海道新幹線の下り始発電車は、品川駅を午前６時に発車する「のぞみ７９号」です。この電車が車庫を出て、品川駅へ向かっていた午前５時ごろ、線路上で緊急停止してしまったのです。原因は新幹線の運行を管理しているシステム上に、「のぞみ７９号」が向かう品川駅の手前に別の新幹線が停車していると表示されたからです。東海道新幹線はどの列車が今、どの区間を走行しているのか、専用のシステムで常に把握されています。新幹線の線路には一定の区間ごとに電流が流れています。そこを車両が通過すると車輪で電流が遮断されますから、電気の流れが止まって新幹線の位置を認識するようになっています。職員がすぐに現場まで駆けつけて確認したところ、品川駅手前に止まっているはずの新幹線はありませんでした。ＪＲ東海では何かの原因によって、線路上を流れている電流が遮断されたため、存在するはずのない新幹線が、システム上に表示されたものと発表しました。このトラブルによって、「のぞみ７９号」は、５２分遅れて品川駅を発車しました。この間、始発から約１時間にわたって新幹線は上下線の運転を見合わせたため、４２本の新幹線に遅れが生じて、およそ３万６千人に影響が出ました。ＪＲ東海ではさらに詳しく原因を調べています。
私はこの記事を読んで自分の車のことが頭に浮かびました。今の車も以前乗っていた車にも安全装置が付いています。人や物が車の近くにあれば、それに反応して警告音を鳴らしたり、警告ランプが点灯したりします。ただ、肉眼で確認すると何も見えないのに、安全装置は車の近くにいる何かに反応して警告を発することがあります。しかもそれは１度や２度ではないので、ディーラーの工場で何度も点検しているのです。そのたびに“安全装置に異常はありません”と言われ、しばらくするとまた同じことが起きるのです。それはその車がたまたま“欠陥車”だったのではなく、その前の車でも、その前の前の車でも起きていました。しかも、この誤作動は、人や車の多い町中ではほとんど起きません。人が歩いているはずのない深夜の時間帯に山深い峠道や災害のあった場所などで起きています。
私は一時、このことの真偽を確かめたくて、夜に人気のない山道を何度か往復したことがあります。以前、最新のセキュリティシステムの付いた車を買って、上機嫌で山道を飛ばしていました。するとあるカーブに近づいたところから、突然警告音が鳴り続けました。それは車の運転席側のドアの外に人か物があることを知らせていました。私はすぐに車を止めて、窓の横を見ましたが何も見えません。私の車は何重にも結界を張っていますので一種の安全地帯になっています。ただ、体は鳥肌が立って妙な動機がしています。人間の体は頭よりも敏感にできています。そして警告音は車が止まっている間中、鳴りやむことはありません。私は思い切って車を発進させて、峠を越えて山道を下りました。そしてしばらくするとようやく警告音は止まりました。私は一旦麓まで降りた後、すぐに車をUターンさせました。そしてまた同じ山のあのカーブを目指しました。するとカーブが近づいたときに、また警告音が鳴り出しました。その場所はまた運転席のドアの横です。何かが車の横にいて、かなり高速で走っているのに、しっかりとこの車に付いてきているのです。私はこの日、意地になって３往復してみました。そして３回ともにこのカーブの付近に来ると警告音が鳴りだして、そして離れると警告音は止まりました。これはもうセキュリティの誤作動ではありません。しかも同様のことは安全装置の付いた他の車でも起きているのです。私はこのとき帰宅すると、この峠道のカーブで何が起こっていたのかをネットで調べました。すると人がたくさん亡くなったような大事故は起きていませんでした。ただ、このカーブの近くでは峠道をバイクや車で競走している人たちが、何人も命を落としていました。この時の私の車も一見すると“飛ばし屋”が乗っているようなスポーツカーです。私のことを競走相手だと思って憑いてきたのだと思います。私は目に見えない“幽霊新幹線”の記事を読んで、そんなことを思い出しました。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者：霊能者ＳＨＵＮ（シュン）
■四六判２４８頁
■定価1６５0円（本体1５００円＋税10％）
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章：地球の誕生と人類の出現
第一章：霊界の存在とその仕組み
第二章：人の縁の不思議
第三章：心霊スポットが危険な理由
第四章：霊障は理不尽なもの
第五章：先祖と私たち
第六章：この世の上手な過ごし方
