「シンクロニシティ」とは、スイスの精神科医・心理学者の「ユング」が提唱した概念です。日本語では「共時性」とか「同時性」と訳されます。ユングは人間の深層心理を研究する中で、無意識の深層に「集合的無意識」とい共通認識の領域があると考えました。たとえば「虫の知らせ」のように、まったく因果関係が無い2つの事象が類似性や近接性を持って伝わることです。分かりやすく言うと、たとえば病院で入院中のお祖父ちゃんが息を引き取ったとします。その同じ時刻に、病院から50キロも離れている自宅で突然、お祖父ちゃんの姿が目に浮かび、お祖父ちゃんが亡くなったことを知ったようなケースです。私のような霊能者からすると、これはお祖父ちゃんの魂が、肉体の死と共に体を離れて、自宅に戻ったと考えます。しかし、ユングはこの出来事に対して、人間の無意識の深層にある「集合的無意識」の領域を通して、お祖父ちゃんと自分がつながったことで感じたことになります。このように家族や親しい人と、何の関連もない離れた場所にいるのに、同じ時刻に偶然同じことをしていたということがあります。これが「シンクロニシティ」です。
このようなことは現実の世界だけでなく霊の世界でも起こります。私に良く相談される姉妹がいます。この姉妹は別々に暮らしていますがとても仲が良く、霊的な波長が近く、二人とも霊的な間口が広いのです。もっと言えば、前世、前々世ともに近い関係にあって、一緒に生きてきました。私から見て二人の関係は「ソウルメイト」になります。そんな姉妹ですから、子供のころから同じように霊体験をしたことが何度もあります。最初にそのことに気づいたのは、小学生の時です。一緒に隣町で遊んでいて、夕方になったので家に向かって二人で歩いていました。仲良く会話をしながら楽しく家路についていたのですが、途中の角を曲がったとたんに、妹の足が止まり、突然黙りこくりました。お姉さんは慌てて妹の視線にある電柱の周囲を見回しました。そこには誰もいませんし、何もありません。
「急にどうしたの?何かあったの?」
心配してそう尋ねたものの、妹は黙って首を横に振ると、
「早く帰ろう」
そう言って速足で家へ向かったのです。
その日の夜、子供部屋で布団を並べて寝ていた姉は妹に尋ねました。
「今日の帰りだけどさ、角を曲がった電柱のところで誰か見たでしょう」
姉の言葉を聞いた妹は、一呼吸おいてからゆっくり口を開きました。
「…うん、私と同い年ぐらいの女の子がしゃがみこんでた。肘が曲がってたし、顔から血を流していたから、たぶん生きてる人じゃないよ」
その言葉に呼応するように姉も応えました。
「そうだね、黒い半ズボンに赤いシャツを着てたね」
「…………」
予期しない返事に妹は一瞬、黙りこくりました。そしてしばらくすると、
「お姉ちゃんも見えてるの?私だけかと思ってた。だから話しちゃいけないと思って、今までずっと黙ってたんだ」
そう言って布団に横になっている姉の顔を覗き込みました。
妹は姉も見えていたことに驚きながらも、自分の理解者ができたようで、ものすごく救われた気持ちになりました。(2)へ続く。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方