第１０４７回　画像

　このブログで何度かお伝えしているように、霊の世界は時間が時系列に進んでいません。したがって理屈で考えれば、何かの予兆があってからアクシデントが起こります。しかし、霊が絡んでくると、アクシデントが起こった後から、その予兆に気づくこともあります。多いのは写真などの“画像”です。たとえば一緒に旅行に出かけた友人が旅先で事故で亡くなったとします。友人のお葬式も終わって、家でその人のことを考えながら、旅行中の写真を一枚ずつながめています。すると事故の前日やその前の日に撮った写真がおかしいのです。他の友人に混じって、笑顔でカメラを見ているその人だけが、赤いスポットライトを浴びているように、赤色に変色して写されているのです。他にもその人だけ、片足が写っていなかったとか、その人の両肩に人の手が載っていたとか、カメラを向いているはずなのに、首が真横を向いていたというケースもありました。

　さらには太平洋戦争で国内で唯一地上戦の行われた沖縄へ修学旅行へ行った生徒から、クラス全体の集合写真に知らない同年代の生徒が写り込んでいたこともあります。写り込んだ生徒はたまたま他の学校の生徒が入って来たのではありません。生徒の服装がテレビで何度か見た戦争当時の格好をしているのです。その知らない生徒が翌日に事故で亡くなった生徒にしっかりと寄りかかっていたのです。私は送られてきた画像を何度も確認しました。その結果、事故で亡くなった人に寄りかかっている手足や体は、明らかにその地で亡くなった霊なのです。生に執着してあの世へ上がることが出来ずに、その地にとどまって“地縛霊”のようになっています。それがたまたまシャッターを押すタイミングと合ったために写り込んでしまったのです。そして事故で亡くなった生徒に憑いた不浄霊は、そのまま事故の起きる瞬間まで離れることはありませんでした。それが事故の主因になることもあれば、そうでなくとも遠因にはなっています。

　他にも友人の家の前で、一緒に撮った写真の家が、それからしばらくして全焼したことがありました。そして友人の祖母が焼死して亡くなりました。その時はすぐに写真をチェックしたものの特に変わった点には気づきませんでした。しかし後日、改めて写真を確認すると、亡くなったお婆ちゃんの部屋の窓だけ、他の窓とは色が異なっていたのです。まるで炎が燃え上がっているように赤く染まっていたのです。このようにアクシデントの後で、画像を確認したところ、その予兆のように不思議な光景が写っていたということは時々あります。

　他にも変わるはずのない画像が、アクシデントの後から“どんどん変化していった”と言うこともありました。このケースで最も多いのは、写真に写った人の表情が変化することです。披露宴で幸せそうに笑顔で写っていた新婦が新婚旅行先で事故に遭って亡くなりました。その時の幸せそうな画像がその後、日が経つにつれて、悲しそうな表情に変化していったことがありました。あとは行方不明になった人の捜索のためにお借りした写真の本人の表情が、時間が経つにつれて、怒りの表情に変わっていきました。私は何かの事件に巻き込まれて、この方は殺されたと感じましたので、その時の悔しさが画像の表情を変えたのだと思います。あとは車を写した画像で、車が道路わきの崖へ向かって少しずつ進んでいるように見える画像もありました。このときは車の持ち主は、まだ事故を起こしていませんでした。ですから私は車の所有者に、この車で長距離のドライブはやめるように話しました。ましてや海岸線など片側が崖になっている道路はくれぐれも通らないように注意を促しました。写真や画像を撮影するとき、被写体となった人と撮影した人、そしてその場所や時間の流れが一致すると、人の目では確認できないものまでカメラは正確に捉えてしまうのです。また、人の思いは物にもこもりますから、画像に被写体となった人の思いが写り込むこともしばしばあるのです。

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