他にも変わった形で音から恐怖心や不安を抱かされることがあります。たとえばホラー映画を見たり、心霊サスペンスドラマなどでは、怖いシーンが出てきた瞬間に、恐怖を感じさせるメロディーや効果音が鳴らされます。その音によってもかなり恐怖心は増幅されます。他にも有名なクラシック音楽の中にも、殺戮シーンや悲惨な場面でその恐怖を膨らませるために、使われる曲はあります。有名な曲では、
〇イタリアの作曲家 ジュゼッペ・ヴェルディのレクイエムの中の「怒りの日」
〇ドイツの作曲家 カール・オルフの「カルミ・ナブラーナ:おお、運命の女神よ」
文字で書かれてもピンとこないと思います。しかし、興味のある方はネットで検索して聞いてみれば、「なるほど、この曲か」とすぐにわかるはずです。私も今までにこれらの曲は、100回以上は聞いていると思います。しかし、この曲がかかるたびに、鳥肌が立つくらいに得体の知れない恐ろしさを感じてしまいます。
私が子供のころに「人造人間キカイダー」という“特撮変身ヒーロードラマ”がありました。分かりやすく言うと大人気になった“仮面ライダー”のようなヒーロードラマです。この中で正義のヒーロー「キカイダー」は、悪の組織「ダーク」と戦います。ただし、キカイダーに組み込まれた”良心回路“はまだ不完全にできているため、一つのきっかけによって、良心は失われて悪の味方になってしまうのです。そのきっかけは、ダークの総帥「プロフェッサー・ギル」が吹く”笛の音“です。この笛の音が聞こえると、キカイダーは自分の良心が保てるのかどうかの瀬戸際で苦しむのです。この”ギルの笛の音“は、私は今でもはっきりと覚えています。そして今、ネットやYouTubeで「ギルの笛」で検索してもすぐに出てきます。このメロディーが、実に薄気味悪くて、もの悲しい嫌な旋律なのです。
他には、一度、このブログで触れたことがあるかもしれません。“神の死”を連想させるメロディーがあるのです。このメロディーについては子供の頃に読んだ本か漫画に描かれていました。音を表記するとき、普通は「音名」や「階名」を用いて表します。音名とは絶対音のことで、日本語では「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ」で表記します。ピアノの鍵盤の白鍵に当たる音です。ただし、普通はイタリア語の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」を使います。それに対して「階名」は、主音に対する相対的な高さを表します。
日本語の「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ」がイタリア語の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」になるように、英語やドイツ語など他の言語でも、別の呼び方があります。
たとえばドイツ語では「C:ツェー・D:デー・E:エー・F:エフ・G:ゲー・A:アー・H:ハー・C:ツェー」になります。英語では「C・D・E・F・G・A・B・C」になります。私の読んだ本(漫画)の中では、英語の“神の死”=dead gadを音に当てはめれば、イタリア語で言えば“レ・ミ・ラ・レ・ソ・ラ・レ”という音階ができます。私は子供のころにこのことを知って、おそるおそるこの旋律をピアノで鳴らしたことがあります。何かもの悲しい寂しいメロディーでした。そしてこのメロディーは今でも頭にこびりついています。しかしやがて成長して、“神”のスペルはgadではなくgodであることが分かりました。Oが表す音はありません。ですからこの話も所詮、子供向け漫画の世界のことと思っていたのです。しかし、ある意味、“神の死”よりも恐い事実がこのメロディーにはあったのです。(3)へ続く。
【2022年9月1日」から、全国の書店、インターネット書店で、シュンさんの本が発売になります。インターネット(アマゾン・楽天)では、発売前(8月17日ごろ)から、情報がアップされて予約可能になります。全国の書店発売は9月1日からになりますが、地方の書店や小さなお店では、何日か遅れることがあります。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんが自身の体験に基づいて明確に答えています。書店に在庫が無い場合は、書店を通して取り寄せいただければ入手できます。この機会に是非、お買い求めください】
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方