先日、霊視鑑定でこんな話が出ました。

「最近、人身事故が非常に多いように思います。私は電車で通勤していますから、人身事故が起これば、1時間以上は電車が止まって予定は大きく狂います。しかも運転再開された直後は、電車はぎゅうぎゅうになります。もう、何とかならないかといつも辟易しています。コロナとかウクライナとか安倍さんとか、何かそういった嫌なムードも関係しているのでしょうか」

私は人混みは苦手なので電車はあまり使いません。それでも人身事故で電車が止まっているニュースは毎日のように目にしています。先日も都内や近郊を走る、「京王線」「常磐線」「東武線」が、同じ日に人身事故でストップしていました。そこで最近10日間の全国の人身事故件数をチェックしてみました。すると

7月19日5件、20日1件、21日2件、22日1件、23日2件、24日0件(日曜日)、25日3件、26日5件、27日2件、28日3件で、10日間で24件も発生していました。1日平均2・4件ですから、単純に365日を掛けると1年間で876件も発生していることになります。ただその内訳をみると、この数字は沿線に住む人口や路線の乗客数とは比例していません。その路線や駅、そして日による偏りがとても大きいのです。この10日間だけを見ても0件の日もあれば5件の日もあります。この差はわずか5件ですが、5倍と考えると大きな偏りになります。

 

 皆さんもその日によって、外に出た後、「今日は何か嫌な感じがする」とか、「怖い」と思ったことはありませんか。私はそういうことに非常に敏感な体質ですから、そんな違和感を感じることは、時々あります。家の外に出たところ、生暖かくて重たい風が漂っています。湿度も高くてじっとりとした空気が絡みついてきます。空を見ると、血のように真っ赤な色をした大きな月が、地平線の上に鈍く光っています。こんな夜に町を歩いていると、何かパラレルワールドに引き込まれてしまいそうで、一瞬身構えてしまうのです。

 月が赤く見えるのは、大気の影響で朝日や夕日が赤く見えるのと同じことです。月が地平線や水平線の近くにあると、厚い大気の中を月の光は通過することになります。そうなると青色から赤色の光の中で、青い光は届きにくくなって赤い光だけが私たちの目に届きます。そのため月が赤く見えるのです。これは月に限ったことではなく、星の光でも地平線や水平線に近い時には、大気中の分子とぶつかって同じように反応します。そのため天空にある時よりも赤っぽく見えます。一時、「ストロベリームーン」は、月がイチゴのように赤く見えるために名付けられたという誤情報が広がりましたが、「ストロベリームーン」は、アメリカ先住民の風習に由来した言葉です。月の色とは関係ありません。このような理屈は分かっていますが、それでも赤い月を見ると嫌な感じがするのは私だけでしょうか。

 

 人身事故に話を戻すと、私は日によって偏りがあるのは、何かそこに“お日柄”とか“空気感”といったその時間に取り巻いている“ムード”が、心の弱くなっている人を引き寄せているように思えてならないのです。その嫌なムードは、突然、夕立を降らす黒い雨雲のように、さまざまな町に突然出現すると、その町を覆いつくします。そしてその黒い雲に覆われると、精神が不安定になっていたり、心が揺れている人は突発的に予期せぬ行動に走ってしまうのです。そうなると自分でももう止めることはできません。私は自殺者の霊視を頼まれたことは過去に何度もありますが、私からすると自分で死ぬことの覚悟を決めて、自殺を実行している人は、全体の半数にも満たないのです。そこまで自分で死を決意していないのに、何かに突き動かされるように死に向かって走らされてしまっているケースが何件もあります。さまざまな町に現れるこの“嫌な空気”は、非常に危ないものなのです。

 


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