私は「除霊」の依頼者に状況を説明しました。

「私に“除霊”を依頼した時点で、憑いている霊から見れば、それは自分に対する“敵対行為”になります。したがって今までよりも強く霊障を出して、あなたに“警告”してきたのです。〝オレに除霊で対抗できると思っているのか、ふざけるな!もっとひどい目に遭わせてやるぞ!“ということです。しかし、そこであなたは”盛り塩“をして、霊の影響を防ごうとしました。しかしそれも霊から見れば、さらに”挑発してきた”と受け取ります。そこで“こんなものでオレが参ると思っているのか、もっとひどい目に遭わせてやる!”と受け取られて、さらに霊障がひどくなったのです。しかしあなたはその恐怖から逃れようと、霊の嫌がる“お経”を唱えました。その結果、憑いている不浄霊はさらに怒り狂って、壁を蹴飛ばしてあなたを脅したのです。それが今の状況です」

依頼者は、私の言葉を聞くや否やすぐに尋ねてきました。

「それでは霊的な問題が生じた時に多くの皆さんが行っている“盛り塩”や“お経”は効果が無いのでしょうか?」

私は落ち着いて説明しました。

「まず、“盛り塩”については、穢れを祓うとか、その場を清めるという意味合いで行います。ですから死を穢れ(不浄)とみなす“神式の葬儀”では、葬儀が終わった後に“清めの塩”をかけるのです。塩にはそのような効果はありますが、霊を祓うまでの力はありません。そして何千とも何万とも言われている“お経”の中には、不浄霊を祓うことに有効なものもあります。しかし、お経はただそれを唱えれば霊が嫌がって退散するものではありません。お経を唱えるときに霊が嫌がる“音(声)”を出すことが必要ですし、口ではお経を唱えながら、頭の中では霊と対峙して戦っています。“三密加持(さんみつかじ)”と言われるように、心の中に“曼荼羅”を思い浮かべていることもあります。ですからそのような訓練を積んでいないあなたが、ただ「般若心経」を唱えても、不浄霊にはほとんど効果はないのです。いたずらに刺激して、さらに怒りを増幅させることにしかなりません。ですから霊障はさらにひどくなったのです」

依頼者は私の説明に納得したように黙りこくりました。そして少し間をおいてまた私に尋ねてきました。

「それではまた私に憑いている不浄霊が暴れた時に私はどうすればよいのでしょうか。まだ、”除霊“までには時間がありますし、また、霊障が起ると思うと怖くて仕方が無いのです」

私は静かに答えました。

「申し訳ありませんが、有効な対応策はありません。有効な対応策が“除霊”になるのです。“除霊”を行う前に強く対応できる方法があるなら、それで”除霊“を行う必要もありません。ただ、霊のことばかり考えすぎていると、不浄霊とはさらにつながりやすくなりますので、何か自分が集中しやすい別のところへ意識は向けた方が良いです。あとは霊に対抗できるあなたの波長に合ったパワーストーンを用意しました。その中には霊に対抗するマントラと私のパワーを念じ込めました。それと”霊符“というお札も用意しました。これらの効果は100%ではありません。しかし、不浄霊の影響は何割もブロックできますから、”除霊“が完了するまでは、これらを身近に置いてやりすごしてください」

私はそういって霊符2枚と霊に強く対抗できる「モリオン」を速達で郵送したのです。今も浄霊を実行中ですが、私は依頼者にいつもお話ししています。

「浄霊が終了するまではくれぐれも慎重にお過ごしください」と。そして「何かあれば遠慮することなくすぐに連絡してください」と伝えています。「除霊」や「浄霊」を申し込んでからそれが終了するまでの時間は、ある意味、“とても危険な時間”になっているのです。

 


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