最近、自分の体に不思議な現象が起きているという方から相談を受けました。最初は右手の手首にピンポン玉のぐらいの大きな腫れ物が出来ました。普通に触っても特に痛みはありませんが、手首を曲げると痛みが走ります。そして患部を押すと“ぷにゅぷにゅ”していて、針で刺せば破裂して液が漏れだしそうな感じです。色は赤黒く、普通に見ればどこかに強くぶつけて腫れているように見えます。外科で骨や神経を調べましたが異常は見つかりません。そこで皮膚科へ行ったところ、医師からは、

「何でこんなになるまで放っていたのか。ここから切れて“ばい菌”でも入ると大変なことになるよ。手遅れになると手首切断になる、ここが腐ってきているから」

と、そのように告げられました。医師からは“いつから、どんな理由でこのようになったのか”尋ねられました。しかし、原因は全く思い当たりません。腫れたのも2日前からです。しかし、医師にそう答えても、いぶかし気にこちらの顔を見返されるだけです。結局、原因はよく分からないまま、患部を消毒して、抗炎症剤を処方されたのです。しかし、薬を毎日塗ったものの腫れは一向に収まりません。何日経っても、良くなっているようには見えませんでした。すると医師からは

「このまま改善しないなら、液体窒素で凍らせるか、炭酸ガスレーザーか、どちらかで切除することになります」

と言われたのです。そして医師も原因が分からないのに、“切除されて大丈夫なのか”それが不安になって私に相談してきたのです。

 

人間の肉体には、アストラル体(精神的な身体)とエーテル体(霊的な身体)が重なっています。この3つの身体は相互に影響を与え合っています。ですから肉体の問題が肉体以外の身体によって引き起こされていることはよくあります。私が見たところ、この原因は明らかに“霊”です。それもかなり不衛生な場所で、バイ菌に感染されて右手が腐って亡くなった人が憑いています。軍服が浮かんできますから、太平洋戦争時に、南方の戦いで敗戦した後、ジャングルのような茂みの中に隠れて亡くなった兵隊の霊でしょう。ジャングルの中は、体を傷つける材料にあふれています。しかし、消毒薬もありませんし、抗生剤もありません。傷口から菌が入れば“破傷風”などの命に関わる病気に感染することになります。この兵隊も軍服が細かく揺れている状況が浮かんでいます。これは“筋肉のけいれん”ですから、破傷風に感染して亡くなったのだと思います。

 

霊の影響は「エーテル体」と「肉体」が重なっていますので、すぐに体に現れます。多くの場合、それは自分に憑いた霊が死んだときの状態が体に投影されます。他にも自分の体の中のウイークポイントが重症化することもあります。そして霊の世界では時間が時系列には進んでいませんから、普通だったら1か月かけて悪化する状態が、1日とか2日でひどくなることはよくあります。もちろんその逆もあります。

 

以前にも、夏の海水浴シーズンに右膝を血だらけにした子供が、海水浴場の救護所に運ばれてきました。ライフガードが付き添っていた父親に事情を聴きましたが、この親子はさっきまで楽しく砂浜で遊んでいたのです。そして子供は水辺から海に入り、3分ほどで上がってきました。その間、父親は子供から目を離さずにずっと見守っていました。子供は海に入ったものの、誰かにぶつかることもなく、溺れることもなく、海岸線に沿って笑顔で平泳ぎをしていました。そして、普通に海から上がって父親の元へ駆け寄ってきたのです。しかし、子供の様子を見ていた父親は、最初は右膝のところに何か海藻でも付いているのかと思いました。それは膝の部分が明らかに変色していたからです。すると見る見る膝の色が変わって、血が滴ってきました。子供に尋ねても、何がどうなったのか、さっぱりわけがわかりません。ただ自分のひどい傷口を見て、怖くなって泣くばかりなのです。そして、救護所に到着した救急車によって、すぐに病院へ運ばれていきました。このお子さんの傷も、なかなか回復することが出来なくて、お父さんが私に相談してきました。私はお子さんの状態を一目見て、海で亡くなった子供が右膝に取り憑いている様子が浮かびました。そしてこの霊を祓うことで、状態は速やかに回復していったのです。(2)へ続く

 


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