同じように、レストランに入れば、無意識のうちにちゃんとお金を支払ってお店を出ています。以前、外出先から帰宅する途中に意識が飛んだことがあります。しかし、気が付くと自分でも知らない間に家に戻っていたのです。ただ、手にしていたバッグはどこかへ消えていました。その中には当時の携帯電話が入っていました。私はあわてて、自分の携帯番号へ電話をかけました。すると女性の声で誰かが電話に出たのです。私は外出中にバッグをどこかへ置き忘れてしまったことを伝えました。するとその人はまったく記憶にない町のレストランの従業員で、私がお店に置き忘れていったバッグは「お店でお預かりしています」と答えたのでした。私はこれから取りに行くことを伝えた後で、気になって一言尋ねました。

「あのう、私、代金はちゃんと支払っていますでしょうか?」

するとその女性は笑いながら

「大丈夫です。ちゃんといただいております」

そのように答えたのでした。道を歩いているときに、赤信号なら止まるのと同じように、お店で食事をすれば、代金を支払うことも習慣になっているのです。こういうことを何度も体験しているため、私は泊りがけで出かけない限り、荷物を持って外出することはほとんどありません。もし、どこかで霊と同調して意識が飛んでしまったとき、それを紛失する可能性が高いからです。ですから洋服のポケットが不格好に膨らんでしまうとしても、スマホも財布も免許証も自分を守る神符もポケットの中に入れて出かけます。

 

ただ、このような体験が増えてきたことで、私にはさまざまな状況が分かってきました。まず、意識が飛ぶのは、強い不浄霊と波長が合って私が同調した瞬間に起こります。意識が飛んでいる時間は、20秒から3時間の間ぐらいです。その間に私がどこへ向かうのかは、そのとき同調した不浄霊や私の心の中に霊的な意味で強く思いの残っている場所になります。以前、このブログでも紹介しましたが、自分と同じ状況で悩んで自殺した女性の霊とつながってしまった女子高生は、その霊が自殺した公園まで深夜に歩いて行って同じ場所で首を吊って自殺をしました。私が行方不明者の捜索で北アルプスに頻繁に出かけているときに、都内で意識が飛んだ私は、気が付くと北アルプスまで来ていたのです。

 

私はこの方から相談を受けた時に、まず“霊的な間口の広い人だ”と感じました。ということは、かなり強く霊体験をしたとしても何ら不思議はありません。そして夜寝ている時間は不浄霊の力が最も強くなる時です。ですからこの問題は、不浄霊と同調した相談者が、不浄霊の思いの残る場所まで、引っ張られたと思われます。相談者は、無意識のうちに外を歩いたために、パジャマの裾に泥が付いていたり、ベッドの中に雑草の葉が紛れていたのです。

 

ただ、ここで問題になるのは、こういったことが何度も起きているということです。それは同じ不浄霊がたびたびこの方と同調しているということになります。そうなると今後、さらにつながりやすくなった不浄霊によって、もっと危険な状況に追い込まれる可能性があります。私はこの方の波長に合ったパワーストーンに、霊に対抗するマントラやパワーを念じ込めてお守りとして渡しました。そしてこの石は夜寝るときに、必ず枕の下に入れて置くように伝えて別れました。

 


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