「自律神経失調症」は、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることで起こるさまざまな症状の総称です。交感神経は体を活発に動かすときに働く神経で、副交感神経はリラックスしているときに働きます。正反対の役割を持つこれらの神経は、健康な人はバランスを保ちながら機能しています。それがストレスや不規則な生活、またホルモンバランスの乱れによって片方の神経だけが過剰に興奮した状態が続くと、さまざまな症状が現れます。全身の疲労感やだるさ、不眠症状や頭痛や動悸、息切れ。精神的には、情緒不安定やいらいら、不安感などがあります。霊に憑依されると自分の意識の中に憑いてきた霊の意識が入り込みますから、自分であって自分でない時間が現れます。その状況に強い不安感や苛立ちを感じることは良くあります。また、霊には重さがあります。物理的に計測できるものではありませんが、体重60キロの霊に憑依されれば、その体重を背負っているようなものですから、何もしていなくても常に疲れて意欲は低下して、うつ状態になることもあります。

 

「睡眠時随伴症」は睡眠時に起こる寝ぼけ症状の総称です。夢遊病や夜驚症、レム睡眠行動障害などがあります。睡眠はよく「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に区別されます。レム睡眠は脳が活発に働いていて、記憶の整理や定着が行われています。目がぴくぴく活発に動く急速眼球運動=Rapid Eye MovementがあることからREM(レム)睡眠と呼ばれています。一方、REMのないノンレム(non-REM)睡眠では、大脳は休息していて、脳や肉体の疲労回復のために働いています。ノンレム睡眠中に起きるものには、睡眠時遊行症(夢遊病)や睡眠時驚愕症(夜驚症)などがあって、多くは小児期に見られます。睡眠中に歩き回るほか、布団の上に座るだけのものから、廊下で放尿してしまうような目的を持って行動するものもあります。これは起こしても覚醒させることが困難です。レム睡眠中に起きるものには「レム睡眠行動障害」があります。高齢の男性に多い病気です。レム睡眠中は夢を見ることが多いのですが、通常は筋肉が弛緩していますから、金縛り状態になって体が動くことはありません。「レム睡眠行動障害」では、金縛り状態が解除されて体が動くようになるために、夢の内容と一致して寝言や異常行動が起こります。たとえば喧嘩をしている夢を見て大声で怒鳴ったり、隣で寝ている人に殴りかかったり、起き上がった壁を蹴飛ばしたりします。しかし本人は覚えていないため、家族が気づくことが多いのです。霊の憑依を受けているときは、自分の意思に反して行動してしまうことはしばしばあります。そして深夜の時間帯は不浄霊の力が強く出ますから、寝ている間に霊に導かれて、自分でも気づかないうちにどこかへ出かけてしまうこともあります。そして悪いものですと、そのまま死の世界まで引きずり込まれてしまうこともあるのです。

 

先日、中学生の娘さんが時々異常な言動をとることを心配したお母さんから相談を受けました。それは夜、発生することが多く、一度は深夜に住まいの8階のベランダまで無意識のまま歩いて行ったというのです。そのときの娘さんの様子をお母さんは身振り手振りで私に説明してくれました。私はその様子を見てお母さんに話しました。

「娘さんのそのときの格好はとても不自然だと思いませんでしたか?両手を肩からまっすぐに伸ばして、倒れるくらいに前傾してゆっくりと歩いています。これはお嬢さんの意思でやっていることではありません。不自然に伸びたその両手を掴んで引っ張っている透明人間がいると想像してください。目には見えませんが、両手の先にそんな人がいたと考えた方が、お嬢さんがあの態勢でベランダまで歩いていった説明はつきます。これは夢遊病などの病気でも神経症や精神の障害でもありません。お嬢さんを死の淵へいざなおうとする意志を持った霊のよる非常に危ない霊障です」

私は皆さんから心身の相談を受けているとき、その原因を3つの身体を意識して探ります。そしてその症状だけを見るのではなく、そこに霊的なもの(霊体や念など)の存在を感じるのかどうかで、原因を特定していきます。

 


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