世の中には肉体やメンタルの不調で悩んでいる方がたくさんいます。心身が不調になったとき、ほとんどの人は病院で治療します。今は肉体の不調だけでなくメンタルの不調に対しても対応できる精神科や心療内科も増えてきました。医学は進歩して、肉体的な不調にはかなりの割合で対応できるようになりました。しかしメンタルの不調は病院へ通って薬を飲んでもなかなか改善できないという方が数多くいます。そんな方々が、藁にもすがる気持ちで私のところに連絡してきます。そして自分の精神に現れた症状を私に訴えます。私は話を聞きながら、相談者の霊的な波長を探り、その人と同調します。そしてその症状が肉体に起因しているのか、アストラル体(精神的身体)に原因があるのか、エーテル体(霊的身体)の影響なのかを感じ取ります。この3つの身体は三位一体となってつながっています。そしてお互いにリンクして影響を与え合っています。つまり、人間が健康な状態とはこの3つの身体がすべて良好な状態のことです。心身が不調になる時には、これら3つの身体のどこかに原因が隠れています。また原因は複数の身体に及んでいることもあります。肉体の問題は比較的わかりやすいのですが、心や精神に問題が出ているとき、その理由を見極めるのは難しいのです。それは神経症や発達障害、また精神疾患に現れる症状と霊の影響による霊障は、現れる症状がとてもよく似ているからです。

 

例えば「解離性同一症」という神経症があります。以前は「多重人格障害」と呼ばれていました。これは自分の適応能力をはるかに超えるような、激しい苦痛や悲惨な体験による心的障害(トラウマ)などによって、一人の人間の中に別の人格が複数存在するようになることを言います。解離というのは、記憶・知覚・意識といった通常は連続して持つべき精神機能が途切れている状態のことです。非常に強い苦痛に見舞われたときに、この解離が起こることがあります。たとえば児童虐待に遭わされた子供が、痛みを感じなくなったり、その時の記憶そのものが抜け落ちていることがあります。これは苦痛によって精神が壊れてしまわないように、痛みの知覚や自我を切り離すことで、無意識のうちに自分を防御しているものと考えられています。霊に憑依されたとき、憑いてきた霊の意識が、憑かれた人の意識の上に出てくることはしばしばあります。たとえばいつも喧嘩ばかりしてすさんだ人生を送っていた人が死んで肉体が無くなりました。肉体を抜けた魂が、あの世へ向かわずに現世にとどまっているとき、その霊の波長と自分の霊的な波長が合ってしまえば、憑依されてしまうことがあります。この霊に憑依されたとたんに優しかった人が、人が変わったように目を吊り上げて、怒りに任せて暴れまわることがあります。病院で治療を受けても、一向に改善されずに家族が私に助けを求めてきます。この人が変わってしまった状態が、「解離性同一症」によって別の人格が存在したのか、霊の憑依によって霊の影響が憑かれた人に出たのか、一見すると区別がつきにくいのです。

 

注意欠陥・多動症(ADHD:Attention-deficit/hyperactivity disorder)は、不注意(集中力がない)、そして多動性・衝動性(落ち着きがない・順番待ちができない)といった特徴を持つ発達障害です。ADHDの症状は7歳までには明らかになり、幼稚園や学校生活を通してこの特性が確認されます。この症状は幼少期で消失せずに、学生時代や成人になっても持続していくことが多いのです。その結果、人間関係をスムーズに作り上げることができずに、他人とのコミュニケーションに苦労することになります。霊の憑依を受けると、自分が無意識にしている選択・判断・行動が悪い方を選ぶようになります。またタイミングが悪くなり、悪い流れを転換せせるきっかけが訪れなくなります。その結果、人間関係は悪くなって、孤立化へ向かうことが多いのです。つまり、ADHDの症状と霊障もまたとても似ているので症状だけで見分けることは難しいのです。(2)へ続く。

 


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