先日、以前から定期的にお祓いをしているクラブの経営者から、

「最近、またお店の空気が重たいので、お祓いをしてほしい」

と頼まれました。この方とのお付き合いは、もう20年近くになります。最初はお店の売り上げが伸びないことと、お店の女の子がすぐに辞めてしまうことから、お店の経営についての相談でした。こういったご相談では現場の店舗を見なければはっきりとしたことは答えられないので、実際にお店へうかがって話を聞きました。私はご自宅や会社、店舗などで出張鑑定をするときには、鑑定場所に入る前に周囲を一回りして、霊的に何か問題がないかどうかを確かめます。このお店の入る建物は、近くの管理されていない神社とお寺の中にあるお墓を結ぶ線上にピッタリと乗っています。つまり霊道(霊の通り道)にかかっています。さらにクラブ・スナック・バーなどの夜の飲食店は、そこに思いを残して亡くなった常連客が、死んだ後もしばしば訪れることがあります。また、生きている人間も、そのお店に強い思いや執着を残してしまうと、自分でも気づかないうちに生霊(念)を飛ばしていることがあります。そもそも人間の欲に絡んでいる場所は、その欲望ゆえに強い執着を残しやすいのです。具体的には競馬場・競艇場やパチンコ店などのギャンブルに関わる場所は、そこにのめり込んで強い執着を残している死霊や生霊が集まりやすい場所です。同じように愛情が芽生えたり、恋愛が始まるような場所も、強い執着を残している死霊や生霊がしばしば訪れます。男女が集う夜のお店は、そういった意味で霊の影響を受けていることがしばしばあるのです。

 

私がこの方のお店の経営相談でうかがったときも、お店の周りを一回りして店内に入った瞬間に、霊的なものが店内に充満していることが分かりました。経営者が私に売り上げや原価率や人件費の話をしているとき、私はすでに店内に溜まっている霊的なものとの戦っていました。ですから冷静に数字を見れる状態ではありませんでした。私は経営者から一通り話を聞いた後、すぐに問題の本質について伝えました。

「率直に申し上げて、このお店は周囲の状況もこのお店の土地も店内も霊的なものの影響を強く受けています。私は問題の原因を単純に霊のせいにするのは好きではありません。しかし、このお店の売り上げが伸びないことも、従業員がすぐに辞めてしまうことも、その根本的な原因は霊的なものの影響を受けていることにあります」

 

私の話を聞いた経営者は少し意外な反応をしました。普通はいきなりこのように言われれば、驚くものです。しかし経営者の表情には“やっぱりそうか”という安堵の気持ちが現れていたのです。

「実は私はこのお店を始めて5年になりますが、しばしばおかしな現象が起こっていたのです。人が誰もいないのに自動ドアが開いたり、トイレの水が勝手に流れたり、壁やドアを叩く大きな音がすることがありました。エアコンが誤作動して、設定している温度とはかけ離れて暑くなったり寒くなることもあります。トイレのドアが自然に開いたり閉まったりすることもあります。どれもすぐに業者に言って修理を頼みましたが、特に故障しているところは見つからないのです。また、閉店後の誰もいない店内に忘れ物を取りに戻った従業員が、カウンターに座っている人物や更衣室に入る人影を見たこともあります。今回、シュンさんに来てもらったのは、経営面での数字をチェックしてもらいたいのと、霊的な面で何か影響を受けていないか確認していただきたかったからなのです」

経営者は私の言葉を聞くとこういって私の顔を覗き込んだのです。(2)へ続く。

 


シュンさんのホームページ ここをクリック