旅行や出張などへ出かけて、ふと昔懐かしい人のことを思いだした時、それからしばらくして偶然その人と出会ったり、連絡が入ることがあります。こちらの思いが発信されたときに、それが現実のものとなって具現化したり、偶然を装って意味のある出来事が起こったりします。それがシンクロニシティ(共時性)です。シンクロニシティについては以前、このブログの中でも「ネブラスカの奇跡」について触れたことがあります。したがって今回は詳細については割愛します。シンクロニシティは人間の意識の底には人間同士がお互いにつながっている共通認識の領域があるという考え方です。意識の表層には「顕在意識」があって、その底には「潜在意識」があります。そのさらに底に「集合的無意識」とか「暗在系」と呼ばれる世界があるという考え方があります。私が霊視をするときはこの世界を通じてつながっています。ですから今私の目の前に座っている人を霊視するときに、私は目に映るその人と直接つながっているのではありません。私がその人を認識したとき、自分の意識を深く落とし込んで、潜在意識よりもさらに深い世界に入り、そこでその人を探してつながります。ですから霊視をするときに相手が目の前に座っていなくても何ら問題はありません。私がその人のことを正確に認識できれば、相手が目の前に座っていなくてもつながることはできるのです。ですから霊視は、対面でなくても電話やメールで行うこともできます。

 

また、この世界のすべてのものには万有引力が働いています。万有引力とは、リンゴが地球に引き寄せられたのではなく、リンゴと地球がお互いに引き合った結果、地球よりも圧倒的に質量の軽いリンゴが、地球に落ちたように見えるのです。万有引力とは、宇宙においてはどこでもすべての物体(質点)は、お互いに重力を及ぼし合っている(=引き寄せ合っている)という考え方です。アイザック・ニュートンが発見したこの法則が正しいなら、私たちの思いもお互いに引き寄せ合っていることになります。思いにはポジティブな思いもネガティブな思いもあります。私の印象では、残念ながらネガティブな思いはポジティブよりも強いのです。たとえば皆さんの記憶の中には小中学校のころの楽しい思い出も嫌な思いでも刻み込まれています。どちらの思いの方が強く残るのかと言えば、ほとんどの人は圧倒的に嫌な思い出の方が強く刻み込まれています。ですからそのころの好きだった人のことは時間の経過とともに記憶が薄れていっても、嫌いだった人のことは何十年経過してもはっきりと覚えています。仲の良い仲間8人で明るく話をして盛り上がっていた時、この8人の気持ちは全員がプラスになっています。そこにネガティブな思いを抱えた人が一人入ってくると、その場にいた9人全員が嫌な感じになります。プラスが8人でマイナスが1人でも、マイナスの力の方がプラスを上回ってしまうのです。ですから思いがお互いに引き寄せ合っているとしても、好きな人と偶然に出会うことはあまりなくて、嫌いの人とはしばしば出会ったりしてしまうのです。

 

つまり、嫌なことは考えない方が良いのですが、そうしようと思えば思うほど余計にそのことが頭から離れなくなって、結果的に嫌な人や出来事を引き寄せてしまいます。嫌のことを考えないようにしようとしている時点で嫌なことを考えているからです。ですからそういう時は気持ちの切り替えが大切になります。嫌なことを考えないようにしようとするのではなくて、単純に楽しいことや幸せなことを頭に入れてください。自分が熱中できる好きなことを考えている時間は、頭の中から嫌なことは飛んでいます。そうやって自分の意識を明るく軽やかにした上で、大好きな人のことを強く思ってください。好きな人のことを思う気持ちが、意識の深層を通してつながり、近々その人と町でバッタリ出会うことになるかもしれません。万有引力がちゃんとその人とあなたを引き寄せ合ってくれるからです。

 


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