先日、ここのところ体調がすぐれず、しばしばあり得ないようなトラブルに巻き込まれているという方から相談を受けました。私はその方のお話を伺いながら、何かこの方のタイミングが狂っているように感じました。霊(死霊)や念(生霊)の影響を受けているときに、自分のタイミングが狂わされることはよくあります。私はこの方を霊視してみましたが、不浄霊に憑かれている感じはありませんでした。そこでこの方に尋ねてみました。

「今、あなたを霊視したことろ、複数の中年の男性から、念が飛んできているように感じますが、何か心当たりはありませんか?」

するとこの方はしばらく考えた後、重たそうに開きました。

「実は1年ぐらい前からお金を貯めようと思って、夜のお店でアルバイトを始めたのです。最初は何ともなかったのですが、それから半年ぐらいしてから体調が悪くなって、トラブルが増えてきたのです。体のことは仕事でお酒を飲みますから、内臓を悪くしているのかと思って病院で診てもらいました。でも、異常は見つかりませんでした」

私はさらに尋ねました。

「お店のお客さんで、あなたに強く執着しているような人はいませんか?」

「………実はいます。私の勤めているお店では、売り上げを上げるために、お客さんと一緒に外で食事をしたり、ゴルフに付き合ったり、店外でも仲良くするように言われています。私は仕事の一環として二人で出かけているのですが、中には勘違いをされるお客さんがいます。何度お断りしてもしつこく肉体関係を求めてきたり、毎日、何通もラインやメールを送ってくる方もいます」

「それにはどのように対応しているのですか?」

「あまりにしつこい方が何人かいて、それは店長に話して、お店を出入り禁止にしてもらい、着信も拒否しました」

私はお話をうかがいながら、彼女に執着しているお客さんの様子が手に取るように浮かんできました。水商売に不慣れなこの女性は、お客さんとの距離を上手くとることができませんでした。お客さんに気を持たせてお店に来てもらうために、何度も二人で出かけているうちにお客さんは気持ちが舞い上がってしまったのでしょう。彼女の求めに応じてお店に通ううちに、自分のお小遣いは無くなり、給料も無くなり、借金をしてまでお店に通い詰めていたのです。お客さんは自分がそこまで頑張ったのに、相手にされずに出入り禁止になって、さらに着信まで拒否されたのです。お金をさんざん遣わされて、高価なプレゼントまで渡しているのに「それはないだろう!」と彼女をひどく恨んでいたのです。彼女からすれば、普通に仕事をしているだけで、勝手な思い込みをしたお客さんが悪いと言えば、それまでです。しかし、そもそも生霊とは自分が何ら悪いことをしていなくても相手の勝手な思い込みによって出てしまうものなのです。さらにほとんどのケースでは出している自分も気づかないままに、無意識のうちに生霊を飛ばしているのです。

 

私は念(生霊)に強く対抗できる神符を作ってこの方に渡しました。神符は念が体に侵入する入り口をブロックします。ですからこのお守りを携帯していれば、相手がいつ・どのようなタイミングで生霊を飛ばしてきても、それを跳ね返すことはできます。愛情とか思いやりとか、人のポジティブな思いは、なかなか相手には届きません。しかし、恨みや憎しみなどのネガティブな思いは、時に相手の体調を悪化させてしまうほどの強い力を持っているのです。(2)へ続く。

 


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