先日、医師をしている女性から除霊を頼まれました。この方とはもう10数年来のお付き合いになります。元々霊的な間口が広くて霊の影響を受けやすい体質でした。それにも関わらず、病院という霊的には非常に危ない場所に勤務しています。間口の広い方が毎日、病院内で仕事をするというのは、私から見れば、毎日薄氷の上を歩いているようなものです。ですからせめてモリオンや天眼石のブレスを左手に付けていただきたいのですが、ブレスを付けて患者さんを診察することは許されません。そのため今までに何十回となく霊障を受けてきました。病院の中だけでなく、通勤や帰宅の際に、病院の近くにいるだけで霊障を受けたこともあります。
「苦しくて倒れそうです。助けてください」
そう言って緊急の連絡を受けたことも何回もあります。私は、
「今すぐに除霊をして祓うことはできませんから、15分後に公園のベンチのように、静かに私の電話を受けれる場所を探してもう一度連絡してきてください」
そういって電話を切りました。時間があればその場で除霊のマントラを唱えて、遠隔除霊を行えるのですが、だいたい私の予定は一日中詰まっています。そのため
「除霊は明日、時間を作ります。今は除霊を行う時間が取れませんので、取り合えず、憑いているものを鎮めて動けなくさせます。それで明日までは楽に過ごせますので、改めて明日ご連絡ください」
そのように対応します。
病院という場所は、そこで命を落とした方が何人もいます。そこに思いを残す人も多いので、霊がたまりやすいのです。さらに医師という仕事は、患者さんを診察する際に、患者さんに直接触れることがあります。患者さんはすべて体のどこかが不調になって診察に訪れています。そのうちの何割かは、肉体ではなくエーテル体(=霊的な身体)に起因して体調を崩しています。そういう状態の方に間口の広い方が直接触れれば、波長が近い方であればその影響は自分にも感染します。実際この方からは
「患者さんの中には、診察をすると毎回、私の具合が悪くなる方がいます。でも、診察を拒否することはできません。いったいどのように対処したらよいでしょうか」
と相談を受けたことがあります。私はパワーストーンのブレスのように外から見えないもので、体を守るアイテムを作って身に付けていただきました。それでしばらくはやり過ごしながら、彼女自身の霊的な感度が、敏感期から安定期に入るのを待ちました。霊的な感度は厳密にいえば毎日変動しています。そこには大きな波と小さな波があって、安定しているときは長ければ数年ぐらい、まったく霊障を受けない時期もできます。実際この方も3年ぐらいは音沙汰のない期間もありました。しかし、ちょっとしたきっかけで、一度霊障を受けてしまうと、そこから堰を切ったように、度々霊障を受ける敏感期に入ってしまいます。
霊の影響は直接不浄霊が自分の霊的間口から体に侵入することもありますが、人から移ることもしばしばあります。ですから私に霊の問題で相談される方は、職業でいうと、医師の方、看護師の方、鍼灸マッサージ師の方、エステティシャンやリラクゼーションをなさっている方など、人の体に直接触れるお仕事の方が非常に多いのです。皆さんもこのことを踏まえて、人と接触する際には十分に注意をしてください。