最近、私に相談された方は「自分はエンパス体質である」と話していました。私に相談してくる方は、元々エンパス体質の方が多いのです。エンパスとは「empath(共感)」が語源です。具体的には、共感力が高いので、相手の気持ちがよく分かります。相手の人が今日は機嫌が良いのか悪いのか、何か悩みを抱えていたり苦しんでいないか、そういったことが手に取るようにわかります。それもただそのように感じるだけでなく、例えば相手が朝から頭痛で苦しんでいるとき、それを感じた自分の頭も痛くなります。相手が長年飼っていたペットを失くして悲しんでいれば、自分も涙を流して悲しみを感じます。エンパスはよく心気症や神経症と間違われます。精神科から抗うつ剤を処方されることもありますが、基本的に病気ではありません。ただ、非常に疲れやすく、生きにくく、楽に生きていくことができません。

 

エンバスの人は自分の周囲にいる人のテンションに引きずられます。ですからその人を見ると泣いたり笑ったり怒ったり、感情の振幅が激しいように見えます。自分でも今の感情が自分の感情なのか、誰かの感情なのか分からなくなることもあります。ですからエンバスの人は、バイオレンス映画や戦争映画は極端に嫌がります。それは単にそのシーンが怖いからではなく、そういった作品から感じられるネガティブなエネルギーに巻き込まれてしまうからです。その結果、見ているだけで心身共にとても疲れてしまい、嫌な気持ちになります。ですからエンバスは人混みを嫌います。人がたくさんいる場所は、そこにさまざまな感情が渦巻いています。その思いをすべて自分で受け止めるとしたら、その場所に長く留まることは出来ません。

 

ですからエンバスは自然を好みます。それは人混みを嫌うことの裏返しです。人の思いが飛んでいない大自然の中はとても気持ちが楽になるのです。また、エンバスには一人でいる時間が必要になります。決して孤独を求めているわけではありませんが、一人になれる時間は、誰にも邪魔されないリラックスできる時間なのです。

 

ここまで読んでエンバスは先日このブログで述べた「HSP:Highly Sensitive Person」と似ていると思われた方も多いと思います。HSPの人はとても繊細で敏感です。人の気持ちやその場の空気を読むことにもたけています。そして外部の刺激に敏感に反応しますから、とても疲れやすく生きにくさを感じます。ただ、エンバスとHSPには明確な違いがあります。エンバスは人間関係や心情に敏感ですが、HSPは視覚や聴覚などのすべての五感が敏感なのです。そう考えるとエンバスは、HSPの一種だと捉えることができます。また、エンバスの人は他人の苦しみや悲しみを自分のことのように感じます。他人の感覚が自分の感覚になってしまい、その境目が分からなくなってしまいます。しかし、HSPは他人の感情を自分のことにように感じることはありません。敏感に感じ取りますが、自分と他人の境界ははっきりしています。

 

エンバスの人は他人の思いを自分のこととして受け止めてしまいますから、普通の人の何倍も疲れやすくなります。大きなストレスを抱えてしまいます。ですから何も考えないでゆっくりと眠る休息の時間を取るとか、人のあまりいない自然の中で佇むなど、自分をメンテナンスする時間を作ることが必要です。そして人のネガティブな感情が飛び交っているSNSは避けるべきです。私に相談した方もSNSをやっている最中に何度も具合が悪くなったのです。今回、ブログに書いたエンバスやHSPの症状はすべて私に当てはまります。私は生まれながらに霊的な間口が広いことから、さまざまなメリット・ディメリットを受けてきました。その状況はまさにエンバスやHSTと重なります。ですからこれらの症状が出ている方が、エンバスやHSTなのか、うつ病や不安神経症などの精神疾患なのか、或いは自律神経失調症からくるのか、そして霊的な問題の影響を受けているのか、その見極めはなかなか分かりにくいようです。私は霊の問題に起因していれば、それははっきりと感じ取れますから、判断は明確になります。

 


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