過去世での痛みの記憶としてバースマークが残されていることはよくあります。たとえば戦国時代に戦で戦って死んだ武士などは、槍で胸を刺されて亡くなれば、その場所に大きな痣やホクロが残ります。それは戦に敗れて無念の死を遂げた悔しさよりも、主家のために勇敢に戦って死んだ自分を来世でも誇りとして生きていけるように残されます。同じように位の高い武士は、戦で敗れた後は首を斬られて晒されます。戦で敗れれば罪人として処刑されますが、実態は破れた方に正義や理があることも多くあります。そんなケースでも自分は罪人ではなく信義を貫いて生きたことの証としてバースマークは残されます。この女性も先祖が人から恨まれるような悪事を働いたのではなく、信義のために戦って処刑された位の高い武士の生まれ変わりかもしれません。

 

また、過去に深く愛し合った二人が来世で出会った時に気付くように残されたバースマークでは、身体の同じ場所に痣やホクロが残されていることがあります。私の知っている仲の良いご夫婦は、肩の同じ場所に同じ形のシミが付いています。二人は初めて出会った時に、同じ場所に同じ形のシミがあることで、ものすごくシンパシーを感じたと言います。そしてそれが二人が交際するきっかけになりました。そして付き合ってみると、お互いに相手に対して”言いようのない懐かしさ”を感じたのです。もし二人のシミがバースマークであったとすれば、「来世で出会った時にお互いに分かるように残した印」という目的は、しっかりとかなえられたことになります。

 

他にも映画のようなストーリーでバースマークが残されていることもあります。たとえば過去には「我々の一族の中で左胸に星の形をした痣を持った子供が生まれてきたときに、我々はその子供を支配者として崇め、この地を支配するであろう」という言い伝えが残されているようなこともあります。或いは宗教団体などでも、「21世紀初頭に太陽と月の形の痣のある子供が出現したとき、世界の救世主となるであろう」という話が残されていたこともあります。

 

20世紀の賢者と言われている「クリシュナムルティ」は1895年に南インドのマダナパルという小さな町の貧しい家庭で生まれました。しかし、彼は14歳の時に神智学協会の幹部「レッドビーター」に見出されて、弟と共にヨーロッパ神智学協会へ連れていかれました。そこでクリシュナムルティはロード・マイトレーヤ(弥勒菩薩)と呼ばれる世界の救世主となるべく英才教育を受けていきます。後にレッドビーターは14歳のクリシュナムルティを見た時に、「彼の中にはキリストと同じ魂が宿っていると感じた」と述べています。しかし、レッドビーターが14歳の少年が将来の賢者になることを見極めたのは、クリシュナムルティの身体に何かのバースマークを見つけたのではないかとも言われています。

 

私は彼女に話しました。

「今は、まだ気づかないかもしれませんが、あなたの首の痣は、これから誰かと運命的な出会いをするための印や何かの使命を実行していくための目印である可能性が高いのです。そういった意味合いを込めて体に残された印は決して消えるものではありません。ですから今はそのときをゆっくりと待ちながら、自分にできる準備を着々と進めていかれれば良いでしょう」

 

実は私の背中の右側にも少し大きなホクロがあります。子供の頃は気付かなかったのですが、20年前ぐらいから目立つようになりました。そしてこのホクロは時々、消えたり目立つように出てきたりしているのです。他にも私は子供の頃から耳に小さな穴が2か所空いています。これらが何かを意味するのか、単なる偶然なのか、その理由はまだ分かっていません。

 


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