霊の影響を受けた時に、そこにいる不浄霊に“呼ばれた”と感じることがあります。不浄霊の影響はその人が“無意識にしている選択やタイミング”を悪くします。無意識にしている選択ですから本人に呼ばれている自覚はありません。しかし、私が今この土地に立っているのは、明らかに何か目に見えない力によって引っ張られていたと感じることがあるのです。

 

カーナビの誤作動で、行く予定の無い場所へ導かれることがあります。霊的な問題でカーナビが誤作動する場合、多くのケースでは、私がうかがう予定の場所へ行くことを妨害してきます。私がその場所へ行くことで、祓われたり浄化されることを察知した不浄霊が、カーナビに同調してデタラメのルートを案内するのです。こういったことはしばしば起こります。したがって私の車には純正のカーナビの他にポータブルナビと地図を用意しています。土地勘のない場所で、カーナビもポータブルナビも誤作動して明らかに違う場所を示すことがあります。そんなときはダッシュボードに入れている”地図”が役立ちます。地図はアナログですが、霊の波長(周波数)によって狂うことはありません。ですからある意味一番、頼りになります。

 

ただ、質の悪いものや力の強いものになると、私を予定の場所から遠ざけようとするだけでなく、心霊スポットのように不浄霊が渦巻いている場所へ私を導いてくるのです。多くの場合、カーナビとポータブルナビが同時に誤作動するときは、それぞれが別の場所へ案内していきます。しかし、稀に両方のナビが一致して、同じ場所へ案内してくることがあります。地図に示されている場所が一致していますから、私はナビが誤作動しているとは思わず、導かれるままに進んでいきます。その結果、裏道に入り、舗装されていない山道に入り、最後には行き止まりになって止まったことがあります。奥に暗い森の見える藪が茂っている原っぱです。道はありませんし、周囲には一軒の家も建っていない薄気味の悪い場所です。そこに着いた瞬間、カーナビから、

「目的地に到着しました。音声案内を終了します。お疲れさまでした」

と音声が流れました。

「ここが目的地かよ…」

思わず声に出して呟きました。この場所が霊的な意味で非常に危険な場所であることは言うまでもありません。

 

あとは行方不明者の捜索で、捜索する方の波長を辿っているうちに、いつの間にか探している方とは何の関係もない危ない場所へ誘導されたこともあります。行方不明者の捜索では、その方の霊的な波長を頭に刻み込んで、頭の中にレーダーのようなイメージを作ります。そしてその波長がどの方向から発信されているのかを追いかけていきます。この作業はしっかりと集中しないと感じ取れません。ですから捜索する方の波長に集中して追いかけているうちに、気が付くと危ない場所に引き込まれることがあるのです。

 

このように分かりやすい形で、引き寄せられることもありますが、自分でも気づかないうちに、危険なルートにはめ込まれてしまうこともあります。最初は事故や工事によって迂回していただけなのですが、気が付くと危ない道筋に入っているのです。電車の運休や飛行機の欠航によって、ルートを代えて目的地へ向かっているうちに、古戦場跡や大量の死者が出た場所に来てしまったこともあります。毎日の生活の中では、自分の意思に基づかずに、予定の行動を変えさせられることがあります。そんな時には、目に見えない何かによって、自分がどこかへ引っ張られていないか、注意して進んだ方がよいのです。