以前もこのブログで書きましたが、東日本大震災が発生した2011年3月11日。私は14時に都心で出張鑑定の予定が入っていました。ただ、この日は朝から明らかに体調がおかしくなっていました。朝、起きた時から、妙に寝汗をかいていました。体温を測ると熱は出ていませんでしたが、悪寒がして時々、頭がクラクラしました。この症状は私が霊障を受けているときによく現れるものです。やがて家を出る時間が近づいてきました。私はスーツのポケットに車のキーを入れようとしましたが、なぜか見つかりません。私は外出先から家に帰った時、車のキーと家の鍵、そして免許証の入ったカードケースと財布は、いつも同じ場所に置いています。ですから車のキーだけ行方不明になることは考えられないことでした。車のキーが見つからなければ、出かけることはできませんので、私はイライラしながら慌てて家中を探し回りました。するとどうしてこの場所に置いたのか全く記憶にない場所から、キーは発見されました。

 

私は急いで車に乗り込んですぐに発進しました。予定よりも家を出る時間が少し遅れてしまったので、私は幹線道路を通らずに近道へ入りました。しかし、そのとたんに工事で道が通れずに迂回させられました。さらにう回路でも工事車両が狭い道に止まっているため、止まるようなスピードで車幅を確認しながら対向車とすれ違っていきました。やっと広い道に出たものの道は渋滞していましたし、信号は次々に黄色から赤に変わっていきました。

 

朝起きてから、霊障を受けたわけでもないのに体調がすぐれなかった時点で嫌な感じはしていました。そして車のキーがいつもの置き場所に無かったとき、これは何かのサインではないかと考えました。車に乗ったものの、もし事故や工事などの予期せぬ理由で、スムーズに車が進まなければ、これは家に戻らなければいけないと思っていました。ですから交差点で次々に赤信号になった時、私は躊躇することなく近くに車を止めて、相手の方へスマホから連絡を入れました。そして今日の予定を延期するかキャンセルしていただけないかとお願いしたのです。

 

電話を切った後、私はすぐにUターンをして家に戻りました。そして何をするわけでもなく、じっと家で待機していました。そして14時46分に大地震が発生したのです。もし、あのまま鑑定場所へ行っていたら、鑑定中に大地震に遭遇して鑑定どころではなかったはずです。しかも交通機関は都内でもほとんどすべてがストップしました。道路は車で溢れかえり、車はまったく動きませんでした。そんな状態が翌日のお昼近くまで続いたのです。命を落とすことはなかったと思いますが、かなり困った状況になっていたことは間違いありません。

 

人間の身体についているセンサーはさまざまな形で危険を知らせてくれます。よくあるのは急激な体調の変化です。私は霊的に見て、悪い場所に立った時にしばしば、眩暈や体の震えを感じます。動悸がしたり、汗がいきなり全身から溢れ出すこともあります。ひどいときにはそのまま倒れてしまうこともあります。霊的に問題が無い状態でこのような症状が出た時には自分のセンサーが働いているのではないかと警戒します。

 

あとはタイミングがいきなり悪くなることもよくあります。先ほどまで売られていた商品が自分が買おうとした直前で品切れになってしまったこと。ずっと会わないでいた嫌いな人に、立て続けにたまたま出会ってしまったこと。電車の乗り換えのたびに、乗ろうとした電車が発車してしまったこと。このようなことは普段でも時々起こります。しかし、それが今日に限って何度も続いた時には、センサーの感度を高めて警戒してください。場合によっては躊躇することなく引き返して下さい。そこに理由は根拠は必要ありません。自分の感性があなたに教えてくれているのです。そのまま進んでいった先には、大きな落とし穴が待ち構えているかもしれないのです。