霊的なもの(=死霊や生霊など)の影響で体調が悪くなって、ひどい病気になることがあります。また、朝起きてみると、手の届くはずのない背中の中央に傷や痣ができていたり、室内の壁にシミができていることもあります。こういった霊の影響(=霊障)については、これまでもこのブログで何回も書いてきました。霊の影響は“ポルターガイスト現象”(=特定の場所で誰も手を触れていない物体が移動したり、宙を飛んだり、発光・発火などが繰り返し起こる現象)のように強烈に現れることもあれば、人を死に至らしめるほど肉体に強く出ることもあります。先日、私に相談された方は、そこまでひどい霊障ではなかったものが、時間の経過とともに急速に悪化したため、怖くなって私に尋ねてきたのです。
まず痣については、最初は朝起きると左腕の内側に、指で強く押したような紫色の痕が2か所付いていました。寝ている間にぶつけるような障害物は布団の周辺には何もありません。気になりましたが特に痛みもありませんので、そのまま放っておきました。すると2か所の痣は知らない間に消えていました。しかし、それから半月ぐらいしたときに、リビングで家族で朝食をとっていると中学生の娘さんがいきなりこの方を見て大声を出したのです。
「お母さん、どうしたの?何これ?痣?蕁麻疹?」
見ると左腕の外側に、前回と同じような親指ぐらいの大きさの痣が、ライン状に5か所も並んでいたのです。それはかなりグロテスクで気味の悪いものでしたが、痛みはまったくありません。それで皮膚の炎症を抑える薬を塗ってそのままにしておきました。ただ、それから2~3日すると、直線のように並んでいた痣が、まるで掌のように曲線になって付いているのです。それは自分の左腕を誰かの手が5本の指で強く握り締めたような感じでした。
また、この左腕の痣ができたころと時を同じくして、リビングの壁にカビのような黒いしみができました。それは小指の爪程度の小さなものでしたが、白い壁に付いた黒いしみはとても目立ちます。そこで洗剤を付けてゴシゴシ擦りましたが、全く落ちません。その小指の爪程度の小さな黒シミは、少しずつ大きくなり、数も増えてきました。最初は壁の中に通っている何かの配管が傷ついて液体が漏れ出しているのかと思いました。しかし、施工業者に確認すると、その場所には上下水道を含めてシミができるような配管は何も通っていませんでした。しかもどす黒いしみは拳のように大きくなって、まるで誰かが壁を殴りつけたように数か所も広がってきたのです。
日に日に増えていく左腕の痣と、リビングにできた拳のような黒いしみはこの方を十分に不安にさせるものでした。まずは痣とシミの画像を撮って添付してもらいました。しかし、画像を見る限り、霊体(=死霊)がこの方や家の中に入り込んでいるようには感じません。そこで直接現場に立って状況を確認することにしました。
家の中に入ると強い怒りと嫉妬の思いが渦巻いていました。そして同じ感覚を相談者自身からも感じました。これは明らかに死霊ではなく生霊の影響です。私は生霊の実態を見極めるために意識を集中して霊視をしました。すると鬼のような形相をした女性が、この方の体を強く掴んで引きずっている様子や家の中の壁や扉を拳で殴っている様子が浮かんできました。つまり、左腕に付けられた痣や壁のシミは、目には見えなくても相談者やこの家を恨む女性の生霊が実際に掴んだり叩いたりした結果、付けられたものでした。
さらに気を付けなければいけないのは、痣の数が増えて、シミが広がっているという状況です。これは現時点で生霊を出している女性の怒りや憎しみが増幅していることを現しています。過去の出来事を恨んで生霊を飛ばしている場合、その痕が広がっていくことはありません。つまりこの状況から判断すると、生霊を飛ばしている人の思いは“現在進行形”で強くなっているのです。(2)へ続く。