ここ1週間ぐらいの間、完全に仕事を休まないまでも、普段の3分の1も仕事をこなせない状態が続いていました。このブログも、もう何年間も1日おきに更新を続けてきましたが、今日は12月10日以来の更新になります。それは12月8日に対面で行っていた除霊中に霊障を受けてしまい、相談者の方のご自宅で倒れてしまったことから始まりました。除霊中に霊障を受けることは時々ありますが、意識を失って倒れるというのは久しぶりでした。
以前、霊視のサイトを立ち上げた年に、非常に強い霊障を受けてしまい、本当に生きるか死ぬかというところまで追い込まれたことがありました。私は2003年の5月30日に霊視のホームページを公開しました。霊障を受けたのは確かその年の12月でしたから、今から17年前の出来事になります。このときは全身のピリピリするような痛みと、ものすごく重たい倦怠感、脱力感が毎日続いて、何もすることができなくなりました。何もすることができないというのは、ノートパソコンの画面や携帯電話の画面を開くことすらできないのです。入浴時に服を脱いだり着たりすることが人生の一大事で、よくよく覚悟を決めて力を振り絞ぼらなければ、風呂もトイレへも入れないのです。
霊障を受けた経験のある方でしたらお分かりと思いますが、霊障を受けると、とにかくひどく疲れが続いて、何かをしようという意欲は完全になくなります。食後の薬を飲むにも、靴下を履くのにも、2~3時間は何度も迷い、ためらいながら,やっとのことで実行するのです。この状況ですから仕事はまったくできません。皆さんのご相談に答えるどころか、自分の魂が今、現世にとどまっていることさえ、何度も確認しないと実感が持てないのです。自分が今いる場所が、現実の世界なのか、前世なのか来世なのか、霊界なのか、宇宙空間なのか。空間認識がぐちゃぐちゃになっているので、自分でも良く分からないのです。夢の中の出来事だと思えば、そのように感じられますし、もともと実態が存在しない観念の世界の中に埋もれているようにも思えてくるのです。
このときは本当にひどくて回復するまでに半年ぐらいの時間がかかりました。その間は、しかたなく霊視のサイトはずっと休止していました。このときの苦境を経験したことによって、私もその後はかなり慎重になりました。霊的な意味でどんどん苦しくなって、煮詰まってきたときに、自分をつぶすところまで頑張り続けてはいけないのです。つぶれるまえに自分の感覚を遮断したり、状況を鎮めることで(=一時凍結することで)、自分の気力・体力の回復を待って、そこからもう一度対峙するべきなのです。
この件を教訓に、自分の足元を見ることにも注意を払うようにしていましたので、その後は倒れるところまで追い込まれるような除霊はずっとありませんでした。しかし今回は、除霊のお経やマントラを唱えているうちに、どんどん呼吸が苦しくなって声がかすれてきました。ここで頑張らなければ除霊は出来ません。そのため今まで以上の声を絞り出して、除霊を続けていたところ、突然、目の前が真っ暗になって、気が付けば相談者の方のご自宅の床に倒れていたのです。
それからしばらくはその方のご自宅でソファに横にならせていただきました。何とか動けるようになってから、玄関前に停めた車の中に転がり込んで、しばらくの間、シートを倒して休んでいました。それから私の自宅までの約70キロを休み休み運転して自宅までたどり着きました。自宅ではしばらく眠りについたことで気力・体力が少し回復しました。そこで相談者の方に電話で連絡して、除霊の続きを遠隔で行いました。
今にして思えば、この遠隔除霊で私自身が完全につぶれてしまったように思います。除霊は不浄霊にお願いして出てってもらうのではなく、不浄霊と戦いながら追い祓います。したがって施術中はおのずと力が入ります。不浄霊に負けるわけには行きませんので、つい自分の気力・体力以上のものを絞り出してしまうのです。この遠隔除霊は気力で何とかやり切りましたが、終わった直後から、完全に脱力して全身に力が入らなくなってしまったのです。(2)へ続く。