11月16日の14時頃に、東京都世田谷区砧2丁目の環状8号線にある交差点でゴミ収集車と2トントラックが衝突しました。現場は環状8号線の上を小田急線の高架がかかっているT字路交差点です。私の家はここから車で10分ぐらいのところにありますので現場は良く知っています。環状8号線は一日中交通量の多い幹線道路ですが、特に見通しが悪いとか危ない道路ではありません。この交差点を私は千回以上は通っていますが、道路の構造に危険を感じたことはありません。
事故は、北へ向かって進んでいたゴミ収集車に対向車線から右折しようとして曲がってきたトラックがぶつかったのです。ゴミ収集車は、はずみで歩道へ突っ込みました。そして歩道にいた30代の男性と40代の女性、そして自転車に乗っていた60代の女性がはねられました。女性二人は軽傷で済みましたが、男性は左足切断の重傷を負い、その後、死亡したのです。警察はトラックの運転手が安全をよく確認しないで右折したのが事故の原因と発表しました。
その事故からわずか2時間後の午後4時ごろに、この交差点からわずか5m先で、再び事故が起こりました。オートバイに乗っていた男性と自転車に乗っていた女性の接触事故が起こったのです。幸い二人ともに大きなけがをすることはなく、警察から事情を聴かれています。この交差点では3年前にも死亡事故がありました。付近に住む人はマスコミの取材に
「この現場では昔からかなりの頻度で事故が起きているため、近所の人からは“魔の交差点”と呼ばれている」
と話していました。
このような交差点は全国にあります。以前、テレビ局から
「都内の事故の多い交差点を霊視してみてください」
と依頼されて、何か所か“魔の交差点”を回ったことがありました。中には交差点の構造上、見通しが悪かったり、信号の出方が間違いやすいものもありました。しかし一方で、土地に強い因縁因果が残っていたり、この交差点で事故で亡くなった人の魂が、死んだ後も自分の死を受け入れられずにここにとどまっているケースもありました。つまり、霊的な原因によって事故が数多く引き起こされているのです。
霊的な原因によって事故を引き起こされるケースは次のようなメカニズムで発生しています。たとえば私は仕事で全国を回っていますが、霊的に悪い土地に立つと、眩暈がしたり、悪寒がしたり、ひどい場所だと体が震えることもあります。霊の影響によって自分の感覚器官におかしな反応が出てしまうのです。そう考えた時に、車の運転中に本来は聞こえるはずのない音や見えるはずのない景色が飛び込んできたとしても不思議ではありません。警察はこの事故の原因を“トラック運転手が安全確認をしないで右折したため”と発表しました。しかし、安全確認できなかった理由が、突然頭に浮かんだ何かの映像や音によって直進車から目線を外してしまった可能性もあるのです。
犯罪者が罪の意識や良心の呵責から見えるはずのない映像を見てしまい、事故を起こしたケースはいくつもあります。このブログでも取り上げた“島根県女子大生バラバラ殺人事件”では、女子大生の遺体が最初に発見された2日後に、犯人は母親と共に高速道路を車で運転中に不可解な事故を起こして命を落としています。この犯人にしても今回の事故のトラック運転手にしても、何か見るはずのないものを見てしまったことが事故の本当に原因である可能性は十分にあるのです。
事故が頻発する交差点は何か霊的な原因が残されていることがあります。そこは私たちの感覚を狂わせてしまう危険な場所であることがしばしばあるのです。