最近、私に体調不良で相談した人の中に、霊的な問題に起因しているケースが続けてありました。私の感覚では、体の具合が悪い時、その原因の7割は肉体に起因しています。そして2割ぐらいの方は精神的な問題によって、身体に影響が出ています。残りの1割ぐらいが霊的な原因によって身体を悪くしています。
肉体と精神的な身体(アストラル体)と霊的な身体(エーテル体)は三位一体となってくっついています。そして相互に影響を与え合っています。ですから精神的なストレスやプレッシャーによって体の具合を悪くしてしまう人がいれば、肉体の具合が悪くなったことで、精神的に落ち込んでしまい、その結果、霊の影響を受けてしまうようなケースもあります。もちろん、霊的の問題の原点は“霊的な波長が合うかどうか(=同調してしまうのかどうか)によって決まります。それでも肉体やメンタルの状態が悪いと、普段ならつながらない波長の霊でもつながりやすくなってしまうことがあるのです。
今回、私に相談した方は、最近になって急に「とても疲れやすくなった」と言います。一日中、倦怠感を感じてだるいため、時間があれば家でゴロゴロしています。特に強烈な痛みを感じるわけではありません。それでも心配になって病院で事情を話して検査してきました。しかし、原因はまったく見つかりませんでした。
このような状況ですから仕事も上手くいきません。疲れていれば集中力が無くなります。散漫な状態で仕事をすればミスが出てきます。また、疲れた体を必死で動かして仕事をしている状態ですから、気持ちにゆとりを持てません。心にゆとりがなくなると視野は狭くなり、周囲に対する気遣いやフォローはできなくなります。その結果、職場での人間関係がスムーズに進まなくなります。仕事のミスが多く、人間関係も上手く作れない社員の評価はもちろん最悪になります。そうやって職場で孤立化していきます。自分の居場所が失われていくのです。そしてその不安はメンタルをさらに悪くしますから、その影響で体の具合は益々悪くなります。自分では疲れた体に鞭打って必死で頑張っているつもりでも、実態はすべてが上手くいかないこの悪循環にはまり込んで抜け出せなくなっていきます。
霊の問題が疲労感や倦怠感につながる理由は、“霊には重さがあるから”です。たとえば体重60キロの男性の霊に憑依された時、同調された人にはその体重がのしかかります。これは自分の体重が実際に増えるわけではありません。しかし、もし60キロの霊が2体乗ってくれば、120キロの体重を背負ったまま毎日生活することに等しいのです。ですから肉体を酷使するようなことを何もしていなくても、一日中、身体は重く疲れてしまいます。
また、霊に憑依されたときに、霊が死んだ時の状態が自分の体に投影されることもよくあります。失明して死んだ霊に憑依されたときに、原因は分からなくても自分の視力が急激に悪くなることがあります。食の好みがガラッと変わって、今まで苦手だった肉や魚がいきなり食べたくなることもあります。お酒を飲めなかった人が、急に浴びるようにお酒を飲み始めることもあります。ですからもし、自分に憑依した霊が、内臓疾患を抱えていれば、自分の内臓の具合も悪くなります。肝臓を悪くして死んだ霊であれば、肝機能が低下しますし、高血圧であれば自分の血圧も上がります。これは検査をした時にその数値に実際に上がってしまうわけではありません。しかし、数値が上がった時の状態に体は反応してしまうのです。
霊は死んで肉体を失った魂です。死を迎えた肉体が、健康でどこも悪くないということの方がめったにないことです。死に際して体のどこかの具合が悪かった場合、それは憑依された人の肉体にはっきりと現れてしまうのです。ですから自分に自覚が無くても体の機能は低下して、疲労感や倦怠感を感じさせることになるのです。