先日、私に相談された方は、家の中でお子さんを撮影した動画の中に白い球がたくさん写り込んでいました。この方は霊的な間口が広く、何度か霊体験をしています。そこでお子さんが何か悪いものでも憑かれていたらと心配して、私に連絡してきたのです。私は送信されたその動画を確認しました。わずか3分ぐらいの短い動画でしたが、大きさの異なる白くて丸い球が、虫のようにいくつも部屋の中を飛び交っていました。

 

この白い球は洞窟や滝や渓谷の近くなど湿気の多い場所で、カメラのフラッシュをたいたときに、水蒸気やほこりなどが反射して写り込むことがあります。しかし、活発に室内で動き回るこの白い球は、いわゆる“オーブ”で、霊体が形を変えて撮影されたものです。動きを見れば、これは自然界に漂っているものではなく、意思を持って動き回っていることは一目瞭然でした。

 

私は白い球の正体を伝えた上で話しました。

「確かにこの白い球は霊体が映り込んだものです。しかし、あなたやお子さんをターゲットにして室内に入り込んだものではありません。たまたま室内に入ったところを撮影されたものです。ですから時間が経過すれば、自然に出ていきます。特に除霊なども必要ありません。気持ち悪く感じるかもしれませんが、何かの悪影響を与えるものではありませんから気にしないようにしてください」

 

私はこの画像から霊の存在は感じましたが、そこに因縁因果はありません。家の中に霊道が出来上がってしまっているようなケースでなくても、霊的なものが家の中に入り込むことはあります。

 

このとき注意しなければならないのは、次に室内を撮影した時に、白い球の数が増えていたり、形が大きくなっていたり、形が変形しているようなケースです。他にも部屋の中に白い靄がかかっているように見えたり、室内全体の明るさが妙にうす暗かったり、部屋の空気が重たく感じることもあります。それは室内に入り込んでいる霊的なものの力が強くなっていることを現しています。こうなると住んでいる方と因縁がないものでも心身に悪影響が出てきます。

 

この方によると、この画像が映った翌日、この部屋の壁に掲げていた私が書いた写経が、裏返しになって壁から落ちていたそうです。こういったことはしばしば起こります。以前、室内に掲げていた写経が朝、起きてみると“消えて無くなっていた”という方がいました。その方は驚いてすぐに私に連絡してきました。壁にかけていたものが、室内から消えて無くなるわけはありません。私は

「必ずその部屋の中にあるはずですから、面倒でも家具を動かして探してみてください」

と伝えました。すると額に入れて掲げていた写経は、壁の真下のタンスではなく、少し離れたタンスと壁の隙間にスッポリとはまり込んで落ちていたそうです。その隙間はわずか1センチぐらいしかありません。ですからタンスの後ろに落ちるときに、少しでも額の角度がずれていれば、タンスに当たって壁との隙間に入り込むことはありません。

 

霊的な問題が関わっているとき、そういったありえない現象が、しばしば起こります。写経も霊符もパワーストーンも不浄霊から持ち主を守るものです。不浄霊から見れば、こういったアイテムは忌々しいものでしかありません。不浄霊に対抗するアイテムを置くとか、マントラを唱えるといった、不浄霊から見て“敵対的”と思える行動をとった時に、不浄霊がそれに対抗して強く出てくることはよくあります。不浄霊は多くの人には見ることができません。だから不思議な現象を起こして自分の存在を示したり、示威行為に出て、アイテムの持ち主や私に対抗してくるのです。