世間ではまったく話題になっていませんが、先日、不思議なつながりを感じさせる事故が発生して、男性3人、女性3人の6人がお亡くになりました。亡くなられた方々に対しては速やかに成仏されることを、そしてご家族の皆様には一日も早く悲しみが癒されることをお祈りいたします。
3月21日の昼過ぎに、静岡県磐田市の福田漁港から、男女3人が乗った車が海に転落して全員がお亡くなりになりました。ニュースで伝えられた通りにお伝えすると、警察と消防が午後0時半ごろに、
「車が海に落ちた」
という通報を受けて、現場に駆けつけました。そしてダイバーが海の中を捜索したところ、午後1時半ごろに海に沈んだ白い車を発見して、中に男女3人がいることを確認しました。3人は、70代から80代の男女と40代から50代の女性でした。3人はすぐに病院へ運ばれましたが、およそ1時間半後に、いずれも死亡が確認されました。
現場の漁港ではこの日がシラス漁の解禁日で、数多くの釣り人や観光客の前で起こった事故でした。警察では3人の身元の確認を急ぐとともに、事故の経緯について詳しく調べることにしています。
一方で福田漁港から北西へ約80キロ離れた愛知県常滑市でもこの日、いたましい事故が発生しました。別のニュースですので伝え方が異なりますが、報道によると、3月21日の昼過ぎに、愛知県常滑市で乗用車が水路に転落して、乗っていた男女3人が死亡したのです。この日の午後0時半ごろに、常滑市久米の水路に
「車が落ちた」
と目撃者から消防に通報が入りました。警察や消防によりますと、転落した車の中からは、運転席で70代くらいの男性、助手席で70代くらいの女性、それに後部座席で40代くらいの男性の3人が発見されました。目撃者の話によると、この乗用車は市道で前の車を追い越した後、水路の手前の緩い右カーブでのり面を乗り越えて水路に突っ込みました。警察では亡くなった方の身元の確認を進めるとともに詳しい状況を調べています。
概ねこのような報道が別々のニュースで伝えられたのです。私にはこの2つの事故は、どう考えても偶然とは思えません。まず、事故が起こった時間です。どちらも3月21日の午後0時半頃に目撃者から警察や消防へ通報が入っています。ただ、もっと正確に言えば、私からするとこの2つの事故はまったく同時に起こっています。寸分の狂いもなく同じ時刻に別々の場所で、2台の車が水の中へ突っ込んでいるのです。しかも、車の運転席と助手席に乗っていたのはどちらも70代の男女です。そして、後部座席には、福田漁港では40代の女性で、常滑市では40代の男性が乗っていました。つまり同じ時刻に亡くなられた方々も全くの同年代の男女なのです。ニュースではこの事故を伝えたことで終わっています。ただ、もしこの事故をもっと掘り下げて調べた時に、3組の男女に何かつながりが出てくると私は思っています。きっと接点があります。なぜならこの3組の男女には深い因縁を感じますし、この事故自体がその因縁によって引き起こされたように感じてならないのです。
人がたくさんいる漁港の岸壁から車が落ちることも、緩いカーブののり面を車が乗り越えるほどのスピードで突っ込むことも普通ではありえないことです。何かに背中を押されたか、何かに引き寄せられて事故は引き起こされました。そして、その何かの理由にはきっと“水”が絡んでいます。依頼を受けたわけではありませんから、私がこの事故に首を突っ込むつもりはありません。今となっては亡くなられた方々のご冥福をお祈りすることしかできません。ただ、ニュースで現場の画像を見た時から、さまざまな状況が頭の中に浮かんでしまっているのも確かなのです。