考えてみれば、車に結界を張っているといってもそれは運転席の中のことです。ですからそれ以外の部分はまったくの無防備なのです。ですから車を頻繁に使う私は、車に乗る時と降りるときに、ドアを閉めて鍵を閉めて車をすぐに離れることはありません。乗る時も降りるときも車の周囲をゆっくりと観察しながら何周か回ってチェックします。ボディに変なキズは付いていないか、タイヤにきちんと空気が入っているのか、何か異変はないのかを確認するのです。そして大丈夫だと思って車を発進させてもすぐにトラブルに見舞われることもあります。
先日も一般道を走っていた時に信号で停止していると後ろの車のドライバーがやってきて運転席の窓をノックしました。するとそのドライバーが
「後ろの右側がパンクしていますよ」
と教えてくれたのです。そういえば先ほどから、運転中に何かハンドルを取られるような感じがありました。しかし、悪路を走っているわけでもないのにまさかパンクしているとは気づきませんでした。このあと普通に高速道路へ乗っていたら、タイヤがバーストして大事故になっていたかもしれません。
呪詛を受けている方の家を結界を張って守ったあと、車の外に出ると、雨が降ったわけでもないのに、屋根やボディが茶色い泥水でびしょ濡れになっていた時もありました。しかも、その水滴は生臭い腐敗臭が漂っていました。他にも霊的に危ない場所を抜けて車を停車すると、子供のような小さな手の手形が後ろの窓ガラスにいくつも付いていた時もありました。しかもその手形は窓の外側に付いていたのではなくて、内側に付いていたのです。人や物が車の近くにいることを知らせるドアミラーに付いた警告ランプが、、誰もいないのにしばしば点灯することがあります。それは必ず、霊的に危ないエリアを走行中に起こります。
最近も車に乗ろうとして、車の周囲をチェックしていると、後ろのバンパーの上部にボディのキズを修正する”タッチペン”を塗ったような跡がありました。バンパーの側面に付いたキズならば、自分でも気づかないうちにどこかにぶつけてしまった可能性もあります。しかし、バンパーの上部にだけ”つまようじ”ぐらいの長さのキズができることは考えられません。普通に考えればトランクから荷物を下ろした時にキズを付けた可能性はあります。しかし、この時期にトランクに大きな荷物を積んだことはありません。トランクを開けた記憶すらないのです。
何か上から物が落ちたのならボディがへこむはずですが、それはまったくないのです。さらに不気味なのは、キズの上を車のボディと同色のタッチペンを塗って修正してあるのです。同じ赤色でもボディの赤色とタッチペンの赤色は微妙に異なります。ですからボディをよく見れば、タッチペンで塗った赤色は浮いてしまいますので一目でわかります。もし誰かがイタズラで私の車をキズ付けたのなら、それをタッチペンで修正することも理解できません。霊の問題が絡んでくるとこういった不可解な出来事にしばしば遭遇することになります。今日もこれから車で群馬県まで往復してきます。慎重に運転して無事に戻ってまいります。