私が皆さんから霊視鑑定の依頼を受けるときに、しばしばご本人やご相談の対象者の「画像を送ってください」ということがあります。画像を見て何をしているのかと言うと、そこに映る人の”霊的な波長”を確認しています。たとえば対面で霊視鑑定を行うとき、私は目の前にいる人を観てそこから何かを感じ取っているわけではありません。目の前にいる方の霊的な波長は一目瞭然で感じ取れます。次に意識を顕在意識から潜在意識、そして人間の共通認識の領域である集合的無意識の世界へ深く落とし込みます。集合的無意識の領域は人間同士がつながることのできる世界ですから、そこで目の前にいる方の波長と同調します。そしてそこからは逆に、潜在意識~顕在意識と意識を上げていって、この方が見たり、体験したり、感じた景色を同じように体感していきます。アルファベットの”U”の字を想像してください。最初の地点から意識を落としていって底の部分でつながって、また上に上げていきます。文字の出だしと終わりは目の前にありますが決してつながってはいません。同じように相手の方は目の前にいますが、正面からつながっているのではなくて、意識下でつながって相手の人の状況を感じ取ります。

 

霊視鑑定では「メールと電話と対面では、どれが一番良く見えますか?」と質問されることがあります。私はいつも「クオリティはどれでも一緒です」と答えています。つまり、目の前に座っている方でも顔と顔を合わせて直接つながるのではなく、意識の底でつながります。したがって、私が相手の方の霊的な波長さえ正確に把握できれば、相手が目の前にいてもいなくても同じことなのです。

 

それでも「対面で霊視鑑定をしてほしい」という方は、ご質問1件当たり、6500円というメール鑑定や、30分8千円という電話鑑定の枠を超えて多岐にわたって質問がある方。また私と会うことで「パワーをチャージしたい」とか、「人生の流れを変えて欲しい」など、ご相談以外に目的のある方が多いのです。

 

昨日・今日と何時間もパソコンの画像とにらめっこしています。それは今、千葉県の方から行方不明者の捜索を頼まれています。認知症のお父さんが家を出て行ってしまい、もう1か月以上も戻ってこないというのです。行方不明の時間が長くなれば、おのずと生存の可能性は下がります。ご家族のご心配を考えれば、もし、亡くなられていたとしてもできるだけ早く見つけてあがたいと思います。

 

私はお父さんの画像を送ってもらい、お父さんの氏名やお住いのご住所、そして行方不明になった時の日時や状況をメールで送信してもらいました。それについて依頼者の方は、グーグルマップなどの画像も合わせてとても丁寧に説明していただきました。できるなら今すぐに私が現地に行ければ良いのですが、他の仕事も常に入っていますので、すぐに私が動くことはできません。それでも、グーグルマップの画像以外にもカーナビやパーソナルナビの画像や地図を見ることで、お父さんの居場所はかなり見当が付いてきました。

 

以前、テレビ番組の企画で記憶喪失のお年寄りの居場所を探したことがありました。このときもテーブルの上に日本地図を広げてこのお年寄りの波長が残っている場所を地図上で絞り込んでいきました。そして、長崎県の五島列島まで行って、このお年寄りの50年前の飲み友達を探り当てて、お年寄りの出自を特定しました。現場に立つことが行方不明者を探す上では必ず必要ですが、波長さえ正確に把握できれば、画像を調べるだけでも、かなり狭い範囲に居場所を絞り込むことは出来ます。今、頭に断片的に浮かんでいる景色が、実際の状況とどのように一致するのか、早く現地で確認したいと思っています。