浄霊のように不浄霊が強く抵抗してくるような施術を行っている時に、さまざまな形で妨害に遭うことは、何度もお伝えしている通りです。今も浄霊を行っていますので、鼻の強打に始まり、体中の痛みや発熱など、霊障はいろいろと受けています。その中で古い時代に囚人が着せられていたような鼠色の半纏を着た人や白装束を着た人が何度も私の元に現れて付きまとわれていました。

 

不浄霊がこういった妨害行為をするのは自分の力を示すための示威行為の一種です。したがって目立たないように付きまとうのではなく、逆に目立つように時々姿を見せてくるのです。

 

ビルの窓から何気なく外を眺めている時に、向かいのビルの窓の一つに鼠色の半纏を着た人が佇んでこちらを睨んでいます。鼠色の半纏という時点で、今の時代の人間でないことは明らかです。そして私と目が合った瞬間に、そのまま視線を離さず体をピクリとも動かさないまま、ググッツと宙を浮きながらこちらに迫ってくるのです。

 

地下鉄のホームで電車を待っていました。反対側のホームを何気なく見ていたところ、目の前を通過電車が通り過ぎました。電車が通過した直後、向かいのホームが見えると、そこにはさっきまでいなかった白装束を来た2人の老人が、恨めしそうにこちらを睨みながら立っているのです。このご老人が生きている人間でないことは明らかです。私は周囲に悟られないように両手で印を結び、ささやくような小さな声でマントラを唱えました。すると2人のご老人はこちらを睨んだまま口元で笑いました。思わせぶりな嫌な笑いです。そしてホームから線路に飛び込んだ体は線路に落ちるのではなく、逆にふわっと浮き上がり、景色に霧散していきました。

 

今回の浄霊ではこの鼠色の半纏を来た囚人と、白装束の数人が入れ替わり私に付きまとってきました。元凶になっているのは囚人の方で、白装束は囚人が呼び込んだ囚人の波長の近い不浄霊です。私に直接因縁因果があるものではありません。

 

ただ、昨日あたりから少しずつ様子が変わってきました。昨日、浄霊の休憩時間にボーっとしながら休んでいると、今までと違う形で出てきました。何気なく目線を流した室内の白い壁紙の上を黒い影がゆっくりと移動しているのです。それも1回ではなくて、数回は動きました。窓からは日が差していて壁を照らしています。窓の外には何もありません。壁に影が映るということは、窓の外側か内側に何か動くものがなければなりません。何度も確認しましたが、窓の外側にも窓の内側にも何の物体もありません。これは一種の霊現象で、元凶となっている不浄霊の仕業だと感じました。

 

ただ、これまでハッキリと見えていた鼠色の半纏が、影になっているということは、それだけこの霊体が現世から離れてきているからです。9日からこれまで浄霊を続けている中で、やっと執着が軽くなってあの世へ向かい始めてきた兆候です。明確に観えていたものが薄くなってきたのはこの霊体が現世を離れ始めてきたからです。もう一息、頑張ってあの世まできっちりと上げていきます。