私に相談してくるほとんどの皆さんは、何かの問題を抱えています。中には、「私と会うと元気になる」とか「私と話した後は、物事が上手く回り出す」という理由で特に問題を抱えていなくても定期的に私と会っている方がいます。しかし、お金を払ってまで相談したいという方は、本当に切実な問題に突き当たっていることがほとんどです。

 

たとえば突然のアクシデントに見舞われたり、出口の見えない問題に直面すれば、誰でも悩みますし不安になります。ただ、この不安な気持ちがその人の意識を悪くして、思考を悪くして、行動を悪くして、未来を悪くしてしまうことがあります。このブログで何度もお伝えしているように、未来を作るものは私たちの意識なのです。霊の憑依の最大の問題は、体調を悪くすることではなくて、憑いた人の意識を悪くすることなのです。そのことによって未来は悪くなりますし、体調も悪くなるのです。

 

私がよく皆さんに意識の話をすると、「それではいつも楽天的な人は、幸せな未来が訪れるのですか?」と尋ねられることがあります。答えは「イエス」です。ただ、人は自分の未来を観ることができません。テレビやネットを見れば、事件や事故や戦争など、悪いニュースが溢れています。生きている人間はいつか必ず命を失うことになります。こういった未来に対する不安感や死に対する恐怖心を人は潜在的に抱いています。ですから人の意識のフラットな状態とは、プラスマイナス0ではなくて、マイナスに傾いています。

 

未来を左右するのは、意識の表層にある顕在意識ではなく、深層にある潜在意識です。ですから楽天的な言葉をどれだけ口にしたとしても、心の底でそれを否定する自分がいたり、それを信じられない自分がいれば、未来はその通り、不安なものとなります。

 

そうはいっても人生ではいつも順風満帆というわけにはいきません。辛い出来事に遭遇するときも、苦しみが続くこともあります。「そうなった時、どのようにして意識を良くしたら良いのか?」

 

答えはいくつもありますが、私はよく「まだ、ゴールには着いていません」と話すことがあります。今が苦しくても、それは幸せな未来へ続くワンステップであって、自分の人生は幸せな未来へ向けて着実に前進していると考えてください。今、苦しみの渦中にいるとき、これが自分の人生の答えであると考えるなら、それは絶望しか自分にもたらしません。今は苦しくてもそれを乗り越えた先に、必ず訪れる幸せな未来をリアルに思い描いて心に刻んでください。あなたの意識が良くなれば、おのずとあなたの未来は良くなります。

 

 

嫌な出来事に遭遇してもそれはまだ人生の途中経過であってゴールではないのです。ですからアクシデントに見舞われて苦しいときこそ、声に出して唱えてください。

All is well!(=すべて順調)だと。

 

この言葉があなたの潜在意識に届いたとき、必ずあなたを取り巻く状況は好転していくのです。