霊の波長は電気の波長に近いので、霊の影響で電化製品や精密機械が誤作動をすることは良くあります。この仕事をしている中で、しばしば起こるのがメールに関するものです。たとえば、送られてきたメールがスムーズに受信トレイに入らずに、迷惑メールフォルダーや削除済みアイテムに振り分けられることがあります。それでもこのどちらかに入っていれば、フォルダを空にする前にすべてのメールを必ず確認しますからそこで発見することができます。ただ、どこを探してもまったく見当たらずに、本当に行方不明になってしまうこともあります。或いは2~3日経過してから受信トレイに届くこともあります。
この現象は私が霊的な意味で敏感になっている時にしばしば起こります。また、送信してきた方が霊的な間口が広いときにも起こります。また、送られてきたメールの内容に霊的な問題が絡んでいる際にも起こります。
先日、私に相談してきた方は、もう亡くなってしまった学生時代の友人から突然、手紙が届いたというのです。彼女には心に引っかかっていることがありました。学生時代に仲の良かった友人とつまらないことで喧嘩をしてしまい、仲直りをしないまま死に別れてしまったのです。二人はとても仲の良い親友同士で、中学・高校も部活も塾も遊びもいつも一緒に過ごしていました。そして生まれた日も同じだったのです。
二人は交換日記をしたり、お互いの将来についていつもとりとめのない話をしていました。彼女は大学を卒業して海外で仕事をするのが夢でした。友人は高校を卒業したら早く結婚して、子供を産んで明るい家庭を持ちたいと話していました。二人の未来の願いは違っていても、二人とも自分たちの未来は明るく幸せになることを信じて疑いませんでした。そして二人の友情も永遠に続くものだと心から信じていたのです。
その時、二人は将来の約束をしたのです。お互いが30歳になったとき、どこに住んでいても何をやっていても必ず二人で会って一緒にお祝いをすることを誓ったのです。それは二十歳の誕生日よりもさらに10年先までずっと一緒にいることを約束するための30歳の誕生日でした。
しかし、ある日、彼女のお父さんが仕事で転勤になって家族で引っ越すことが決まりました。高校を卒業する前に彼女はお母さんと共にお父さんの勤務地へ移り住んでいったのです。しかも引っ越しの直前になって共通の知り合いから聞いた噂話が原因で二人は喧嘩をしてしまったのです。素直に話し合って仲直りをすれば良かったのですが、そのときはお互いに意地を張ってしまい、さよならも言わないままに二人は離れ離れになってしまいました。
それ以来、友人からの連絡は途絶えたままになっていました。ただ、彼女はどうしても仲直りがしたくて、何度もメールや手紙を送ったのです。しかし、彼女からは一向に返事はありません。そのうちに新しい町で新しい友達もできて、この友人のことはいつしか忘れてしまっていたのです。
やがて彼女は社会人になり、結婚をして子供も授かりました。ご主人との関係も良好で幸せな毎日を送っていました。しかし29歳の誕生日を過ぎたころから、突然、この友人が夢に何度も出てくるようになったのです。夢の中の彼女は高校生のままで、いつも泣いているかうつむいていてその悲し気な顔が目覚めても頭から離れなくなりました。彼女は友人の今がどうなっているのかとても気になりました。できれば高校生の頃の約束を二人で一緒に果たしたくなり、勇気を出して友人の家を訪問したのです。(2)へ続く