先日、ホームページに告知はしませんでしたが、短期間の浄霊を行いました。2日間の予定で行い、実際には3日間で終了しました。浄霊の期間は上げるものも因縁因果の強さにおおよそ比例します。時代の古いものや執着の強いものは祓うことも上げることも大変です。新しい時代のもので執着がそれほど強くなければ、古いものよりは苦労はしませんが、浄霊ですので楽にできるものではありません。

 

普段は浄霊中のマントラは、私の親しいご住職にお寺のお堂などをお借りして行います。ただ、今回は不浄霊が人と同時に家に憑いていました。そしてお宅も車で40分ぐらいで行ける近距離にありましたので、毎日そのお宅へ訪問してマントラを上げました。私が訪問するのは、1日に3回か4回です。マントラを唱え終えれば家へ帰って次のマントラまで休みます。そうやって同じ道を何度か行き来している中で、おかしな状況に陥りました。

 

国道を左折するときに、カートを押したお婆さんがゆっくりと横断歩道を渡っていました。車を停止してお婆さんが渡り終えるのを待っている時に、横断歩道の脇に置かれたお花が目に入りました。この土地に執着して留まっている霊はいませんでしたが、きっとこの横断歩道で亡くなられた方がいたのでしょう。そのまま進むと40キロ制限の道を時速25キロで運転している軽自動車に引っかかりました。しばらくの間、その軽自動車の後ろを走りましたので、内心少しイライラしました。すると今度は、車道の歩道寄りをフラフラと走っている自転車が前方に見えました。派手な青色の服を着たおじさんが運転しています。対向車がずっと先からこちらに近づいて来ましたので、私は対向車とすれ違う前におじいさんを抜こうとして少しスピードを上げました。すると横に並びかけた瞬間に、自転車に乗ったおじいさんはまったく後ろを確認しないまま、いきなり中央寄りに飛び出してきました。私はあわてて急ブレーキを踏んでおじいさんを避けました。おじいさんはそのまま後ろを確認せずに道路の反対側へ渡っていきました。

 

私はこの時点で何か嫌な感じを受けました。今はまさに浄霊が進行中ですし、浄霊中は元凶となっている不浄霊やこの不浄霊に呼び込まれた他の不浄霊がさまざまな形で足を引っ張ってきます。私は一度、深い呼吸をして、慎重に注意深く車を運転するように、自分に言い聞かせました。そして、このお宅にバックで車を停める際にも、ガレージの塀へ接近し過ぎていることを知らせる警報音が鳴って、塀にぶつかる寸前で、ブレーキを踏みました。

 

浄霊自体は1日目はまだ元凶になっている霊とは対峙しません。その霊が呼び込んだ他の不浄霊を祓っています。したがって大きなトラブルもありません。ただ、2日目迎えたときに、お宅へ行く途中に、私の車の前を時速25キロでゆっくり走る軽自動車に遭遇しました。この車にイライラした私は、前の車が昨日見た軽自動車と同じ事がすぐにわかりました。思えば、この軽自動車の後ろに着く前に、国道を左折したところの横断歩道に、カートを押してゆっくり渡っているお婆さんもいました。このことに気づいて、一瞬鳥肌が立った瞬間に、私の目の前に自転車をこいだおじいさんが道路の左から飛び出してきました。

 

浄霊中はおかしなことがしばしば起こります。私は今、自分が何か時空を超えたおかしなループにはまり込んでいると思いました。そしてこのループを外さなければ、浄霊は先へ進むことができずに、何度マントラを唱えても堂々巡りをさせられることが分かりました。私は、車をお宅のガレージには止めずに、わざわざ近所の有料駐車場へ停めました。そして3日目はいつもと違う道を使って、こちらのお宅へ向かったのです。人生の流れもそうですが、悪いループから抜け出すためには、自ら動いて流れを変えていかなければならないのです。