マントラを唱えるときにどのような声(=周波数の音)を出すのかがとても重要なように、声には力があります。どれだけ素晴らしいマントラでも心の中で唱えていては効果は発揮しません。ささやくような声でも良いので音を発することがポイントです。

 

今年は平成から令和に元号が替わりました。明治時代以降は”一世一元制”が確立されて、天皇一人について用いられる元号は1つだけになっています。ただ、歴史的に見れば、一人の天皇がいくつもの元号を用いることはしばしばありました。天皇が元号を変えるタイミングは、天変地異が起こったり、戦や騒乱が起こった時に、それらを鎮めて人々が平穏な暮らしを取り戻ことを願って行なわれました。つまり、元号には”言霊”としての力があると考えられているのです。

 

時代が昭和から平成になった時に、政府はその意味について、「内平らかにして外成る」と「地平らかに天成る」という史記や書経の言葉を引用したと発表しています。分かりやすく言えば、平成という元号にこの国の平和を強く願ったのです。そしてその効果はどうか。慶応も明治・大正・昭和も我が国は国内外の戦争を経験しました。しかし、平和を願った平成時代は、我が国は戦争を経験しない時代になりました。その意味では言霊としての効果がしっかりと発揮されたことになります。

 

よく私に相談する人の中に、「自分はツイていない」とか「ずっと苦労ばかりしてきた」と否定的な言葉を遣って、自分の人生を口にする方がいます。話を聞いてみると確かにツイていない人生を送られているのですが、私から見るとそのネガティブな言葉が、ネガティブな未来を呼び込んでいるようにしか感じません。こういった人たちは、未来に幸せを願うと言いながら、幸せな未来ではなく”不幸にならない”未来を求めています。成功を求めるのではなく、失敗しない未来を求め、そのような選択を無意識のうちに続けているのです。

 

ネガティブなことを考えるだけでも、意識が悪くなりますので未来は悪くなります。ただ、それを口にすれば、言霊が働きますから、さらにネガティブな未来を作りだしてしまいます。私がお話しした人の中には、自分の”意識”や”言葉遣い”を変えたことで、人生の流れが大きく好転した人は数多くいます。皆さんも特に口に出す言葉には気を付けてください。否定的な言葉や他人を責める攻撃的な言葉、そして批評批判ばかりしている人は、その言葉通りの未来が訪れてしまいます。言霊は良い言葉でも悪い言葉でもその内容に関わらず働いてしまうのです。

 

先日、私に相談している方と言霊についてお話をしていた時に、「それではシュンさんが勧める最強の言霊はなんですか?」と訊かれました。前置きが長くなりましたが、ここからが今回のテーマの” Affirmation(アファメーション)”になります。言霊の効果を求めるなら、確信を持って声に出して断言することが必要なのです。お風呂に入っている時でも寝る前にベッドで横になっている時でも、通勤途中でも気が付いたら次の言葉を毎日何回でも繰り返してください。

「私には私を幸せにすることしか起こらない」

「日に日にあらゆる面で私は良くなっていく」

これらの言葉を口に出すときに、自分が求めている幸せな未来をリアルに想像しながら行うとさらに効果的です。これで皆さんが毎日無意識にしている選択や判断が言葉の通りに変わっていきます。その結果、言葉の通りの幸せな未来が訪れることになります。