先日、仕事が夕方で一段落して、翌日も午前中は空き時間ができましたので、夜から大学時代の友人たちと会って話をしてきました。私の年齢ですと、話題はおのずと病気か定年の話になります。病気と言えば私は、持病をいくつも持っています。ですから何年も前から定期的に病院へ通って検査をして薬を飲んでいます。そこにしばしば霊障が加わりますので、悪いところを上げればきりがないぐらいに体はいたんでいます。また、私の仕事は定年はありません。身体と感性が機能する限りは仕事はできます。ですから彼らが話すγgtpやHbA1cの話も優秀なリクルーターの話も私にはまったく興味はありませんでした。

 

お酒が進んでくると、友人の一人が熱く語りだしました。彼は今回集まったメンバーの中でもっとも多くトラブルを抱えています。仕事の問題、家庭の問題、健康やお金の問題、それらすべてがうまく進んでいません。しかもそれはここ最近、始まったことではありません。若いころからいつも何かの問題を抱えていて、心穏やかに静かな時間を過ごすことが無かったように思います。彼が語りだした話題は、外交問題と政府の経済政策についてです。

 

まず、彼は北朝鮮と韓国の外交姿勢について非常に腹を立てていました。反日教育を行っていることや敵対的な政策が理解できない。日本人はもっと怒るべきだと熱弁をふるっていたのです。やがてその矛先は中国とアメリカ、そしてイランへも向けられました。彼は私にも同意を求めてきました。ただ私は正直、最近しばしば受けている霊障で生きていることにアップアップの状態です。夜寝るときは、何とか仕事をこなして1日をやり過ごせたことにおのずと安堵しています。そんな私にとって何千キロ以上も離れた他国の外交姿勢は、いくら熱弁を振るわれても喫緊の問題ではないのです。今自分が生きていることやこれからも生きていくことに必死になっている私にとっては、どうでも良いとは思いませんが大きな問題ではありません。

 

彼は煮え切らない私の反応に業を煮やしたように、トランプ大統領や共和党の政策についてどう考えているのか直接私に尋ねてきました。私は彼に答えました。

「トランプ大統領の行っている保護主義的な政策はグローバルな経済成長にとってマイナスなことは明白でしょう。でもあなたは、アメリカの経済政策よりも、自分の家の家計をどうやって好転させるのか、それを考えた方が良いと思うよ。アメリカと中国の貿易摩擦よりも、あなたと奥さんの喧嘩状態をどうやって和解させるのか、その方が重要だと思うけどな」

彼は痛いところを突かれて言葉を失いました。他の友人たちは笑っています。

 

常に物事に批判的であったり、攻撃的なところは彼の性格や生来の気質によるものです。ただ、それが彼の人生をトラブルの多い、不安定な流れにしていることに彼は気付いていません。クレイマーのように相手の言葉尻を掴んで批判ばかりしている人、ニュース番組を見て、テレビに向かって文句を言っている人。正義を振りかざして相手を責めたがる人。気を付けてください。あなたのその言動があなたの未来を悪くしているのです。

 

静かで穏やかな人生を送ろうとするのなら、まずは自分の心の中、そして意識を穏やかにしていかなければなりません。いつも申し上げていることです。認識が意識を作り、意識が思考を作り、思考が行動を作り、行動が未来を作るのです。つまり、自分がどのような意識を持って生きるのかが、そのまま自分の未来に直結していくのです。