以前、このブログで埼玉県にある秋ヶ瀬公園について書きました。ここは荒川にかかる羽倉橋と秋ヶ瀬橋の間にあって、約1・5キロ四方、100ヘクタールに及ぶ広大な県営公園です。中には軟式野球場11面、ソフトボール場6面、サッカー場2面、テニスコート22面の他、炊飯場50区画、駐車場950台といった設備が完備されています。私はかなり最近ま地元の野球チームに入っていましたので、この公園では何回も試合をしました。他にも公園の中には池や沼が何か所もあり、茂みの中には川が流れています。昼間はスポーツ施設からは歓声が溢れ、遊歩道ではウォーキングを楽しむ人もたくさんいて公園の中は明るく元気がみなぎっています。

 

ただ、朝5時から夕方7時の開園時間の前後、特に周囲が暗くなってくると様相は一変します。湖沼のある森は意外と奥が深く、あたりには人が誰一人いなくなります。実際この公園内では川の水門に女性の腐乱死体が流れ着いたとか、殺人事件があったとか、自殺者が何人も出たことがありました。

 

心霊スポットと言われる場所は、まず強い執着を残してその場所で亡くなった人が出ます。現世に対する執着が強いとその魂はスムーズにあの世へ上がることができずにその場に居ついてしまいます。成仏できない魂=不浄霊としてその場にとどまります。そしてその場にやってきた人がこの不浄霊と霊的な波長が近いと、不浄霊はその人の憑依してきます。憑依された人は、体調不良になったり、タイミングや無意識の選択がずれて物事が上手く進まなくなります。さらに不浄霊の力が非常に強かったり、不浄霊と自分の霊的な波長がピッタリと合ってしまった場合は、この不浄霊によって死に追いやられることもあります。自分で本気で自殺をする気が無かったような人が、不浄霊に導かれてその場で自殺をしたような場合、その人の無念の思いは死んだ後も残ります。そしてその思いがやがて執着を生んで、その人の魂もあの世へ上がることができなくなります。そしてこの場に2体の不浄霊が留まることになります。

 

不浄霊の数が1体から2体へ増えたことによって、霊的な波長が合って憑依される人の確率も倍に上がります。そううやって2体の不浄霊が、3体、4体と増えていくことで、増えた不浄霊によって憑依される人やあの世へ導かれる人の数も増えていきます。そうやってその場所に10体、20体の不浄霊が留まるようになるとその場所はもう完全に心霊スポットと呼ばれるようになります。心霊スポットに近づいたり留まったりすることで、本気で自殺をする気が無くても、背中を押されてしまい結果として自殺をしてしまうケースが数多くあります。たとえば家に遺書が残されていて、ビルの屋上に靴が置いてあり、飛び降りて死んでいれば、死因は自殺になります。しかし、屋上から地上を覗き込んだ時に、恐怖から飛び降りることをためらう人は数多くいます。その瞬間に、不浄霊はその人の背中を押してしまうのです。警察が調べて自殺と断定されたケースでも私から見ると最後まで死ぬ意思を持っていないことがしばしばあります。

 

今月7日の午前5時半ごろ、秋ヶ瀬公園の「ピクニックの森」の遊歩道を散歩していた男性が女性の焼死体を発見して110番通報しました。この遊歩道は試合の待ち時間によく散歩しましたので情景はリアルに浮かんできます。このニュースを見た時、私はこの情景の中に真っ黒に焼け焦げて小さくなった人間のような塊が、はっきりと目に浮かびました。警察は自殺とみて、まずは身元確認を進めています。ただ、私から見るとこの女性は、自殺をしようと公園の中を彷徨っている中で、この公園に棲む不浄霊に導かれて人がやって来る前に慌てて火をつけたように思えてなりません。亡くなられた方の魂がどうか早く成仏することを切に願います。