先日、入院している方のご家族からパワーを送って欲しいと頼まれて、千葉県まで行ってきました。ご本人は病気のために気力も体力も衰えていてガリガリにやせ細っていました。私は病室でベッドに横たわるご本人の隣に座って、身体を活性化させるマントラを小声で唱えながらずっとパワーを送り続けました。

 

その日の帰り道、病院の近くに大学時代の友人が住んでいましたので、数年ぶりに彼の家に立ち寄りました。彼はそれまで勤めていた会社を辞めて、独立して小さな出版社を経営していました。聞けば「みんなが元気になるような仕事をしたい」ということで、主にスピリチュアル系の本を出版していたのです。著者は有名な人も無名な人もいましたが、彼に言わせればどの本も”人生の応援歌”になるようなものを選んで出版しているということです。

 

彼は私が霊能者としてずっと活動してきたことを知りません。彼には自営業でインターネット系の仕事をしていると話しています。本当のことを話しても、彼が私の仕事を理解してくれるとは思えませんし、説明したり質問されるのも面倒に思ったからです。ですから彼がスピリチュアルの世界や神秘家や霊能者について熱く語っても私は特に興味は持ちませんでした。私自身が十分に体験してきた世界ですから、否定も肯定もせずに、頑張って成功するように彼を励ましただけです。ただ、彼から帰りに渡された、彼の会社で出版した本の中には、いくつか興味を引く内容も書かれていました。その一つがSpirealityです。

 

この言葉を見た時にまず思ったのはこの言葉の意味です。見たことのないスペルで私は意味が分かりませんでした。ただ、その本を読み進める中で、その意味はすぐに判明しました。著者によるとこの言葉は、Spiritual(スピリチュアル=まごころの世界)とReality(リアリティ=現実)を合体させた著者の造語だそうです。著者はこの本で心の世界と現実を合わせ持った生き方提唱しているのです。これからは目に見えない世界を十分に理解した上で、きちんと現実を生きることが大事であると述べています。このどちらかに偏ることなく、スピリアリティの視点を持って、現実の人間関係や仕事、近所づきあいに積極的に生かしていくことで、あなたの周りに良い循環が起こると言っています。

 

私は以前、このブログの中で、多くの人たちを観てきた中で、幸せに暮らしている人たちの共通項として「頭で考えること」と「心で感じること」のバランスが取れている人と話しました。これはどちらに偏っても良い結果につながりません。言い換えると今の自分がどちらかに偏っていないか時々チェックして、もし偏っていると感じたなら、反対側へメーターを傾けるよう修正していくことが大切です。この著者の述べていることはまさに私が感じたことと同じでしたので少し驚きました。