現在、長い浄霊を続行中ですが、昨日はマントラをと唱えたあとの休憩時間に、疲れて放心状態のままテレビの画面を眺めていました。映像は夏の高校野球の地区大会を放送していました。そしてふと気づくと、私の出身校が映されていました。私の高校は特にスポーツが強いわけではありません。甲子園には選抜に1度出場したことがありますが、夏はまだ一度も出場したことがありません。確か昨年も30年ぶりに県大会の決勝まで進んだのですが、横浜高校に破れました。夏の県大会には過去に6回も決勝まで進んでいるのですが、すべてそこで涙をのんでいます。

 

試合はおかげさまで私の出身校が勝って6回戦(準々決勝)へ駒を進めました。ここまで勝ち進んでくる学校は、どこもよく鍛えられた強いチームです。私は試合を見ながら、勝敗を分けたポイントは何だったのか考えました。まずはピッチャーです。野球は投手が1点も取られなければ負けることはないのです。選手起用を含めて監督の采配も重要です。守備がしっかりしているチームは、余分な点数を相手へ与えませんから勝ちを計算できます。逆に攻撃力はどうか。打線が強力であれば、たくさん点数を取れますので、その分、勝利へ近づくことは間違いありません。さまざまな要因が浮かんできましたが、この試合に勝った理由を一つ上げるとすれば、”勝利の流れが私の出身校へ来ていたことだ”と感じました。

 

野球というスポーツは、圧倒的に力に差がある対戦では、10回戦って強いチームが10勝することは出来ます。しかし、力の差が少ない対戦では、10回対戦した場合、弱いチームが勝つことも2回や3回はあります。日本のプロ野球では、今年は1年間に143試合を戦います。1年を通して試合を見れば、優勝したチームと最下位のチームの力の差は歴然です。しかし、最下位のチームでも勝率が2割以下と言うことはありません。普通は最下位でも勝率は4割を超えています。10回対戦して弱いチームでも勝率が4割を超えているのは、野球は選手の能力や采配だけで勝敗が決まらないからです。そこには人智を越えた運不運や目に見えない試合の流れが関係しています。ですから力が劣っているチームでも4割も勝つことができるのです。

 

打者がヒットを打つためには打球が野手の間を抜けていかなければなりません。三遊間、或いは二遊間のヒットは、打球が野手の伸ばしたグローブにあと5センチ近いか離れているかによって、アウトかセーフかに分かります。打者はある程度は打球の行き先を考えてバットコントロールすることは出来ますが、その5センチまで図ったように打球をさばくことはできません。そこに人智を越えた運不運が関係してきます。これは野球に限らず、バスケットボールでもテニスでも卓球でもこの人智を越えた5センチの運不運は試合の結果を左右します。そして、この運不運を幸運に導けるとき、試合の流れは自分の方へ傾いているのです。別の言い方をすれば、試合の流れがこちらに来ているから幸運なヒットが生まれるのです。

 

私はこの5センチを幸運に導くために、これまでたくさんの方に依頼されて試合会場まで足を運びました。野球・サッカー・バスケットボール・テニス・卓球の県大会や全国大会で試合中に念(パワー)を送って、こちらに勝利が訪れるように導きました。相手チームのベンチ裏に私と同じような人間がいて念を送っていた時も何度かありました。そんなときは、試合を戦っている選手とは別の戦いを私はベンチ裏で繰り広げてくたくたになりました。

 

このことは何もスポーツに限ったことではありません。人生全般についても言えることです。今、自分に流れが来ているのかどうか。来ているのならその流を変えないように慎重に流れに乗って進みます。来ていないのであれば、流れを変えるきっかけを作るために、大胆に行動していきます。次の試合、久しぶりに母校の勝利を目指して、パワーを送ってみようと思います。