おとといの夜に良くない夢を見ました。私の乗っている車のタイヤが走行中にパンクして、車が制御不能になり、ガードレールの方へ流れていくのです。ガードレールは山中の山道に作られていて、遠くにはきれいな山脈が見えます。そしてガードレールのすぐ先は、崖になっていて高さは数十メートルあります。私は車を制御しようと必死になってハンドルを回していますが、車は吸い込まれるようにガードレールに突き進みます。その様子をスローモーションの映像を見るようにリアルに見ている私がいます。夢の中で私は、「山道で車の転落事故に遭った方は、死ぬ前にこんな景色を見ていたのだろう」と、なぜか冷静に自分の置かれた状況を分析しています。ただ、激突することへの恐怖心や焦りは大きく、脂汗をかきながら目を覚ましました。
今は浄霊を行っていますので、起きた後はやらなければならないことがたくさん待ち構えています。私はそれらのことに一つ一つ対応しながら、おととい見た夢についてふと考えました。一見、このような悪夢を見るのは、浄霊中で不浄霊の悪影響を受けたのだと考えます。ただ、一方でいつも自分を守ってくれているものが、何かの警告をこのような形で与えてくれた可能性もあるのではないか。私は浄霊のマントラを唱え終えると、すぐに車を停めている駐車場へ向かいました。そして入念に車をチェックしました。目視してから、車にセットされているコンピュータで、車の状態をチェックしました。しかし、異常は見つかりません。ただ、何かあるような不安が払拭できないので、私は近くのガソリンスタンドへ車を走らせました。夢の中ではタイヤがパンクしてガードレールへ激突するのです。そこで最低限、タイヤの空気圧だけでも確認しようと思ったのです。
結果は思った通りでした。車のタイヤの空気圧は4輪とも2・6キロに合わせています。それが前方左側のタイヤだけ、空気圧が2キロを切っていたのです。もし、このまま高速で走行していれば、ハンドルは左に取られます。また、暑くなって路面温度が上がれば、最悪の場合、タイヤがバーストしてしまう可能性もあります。
調べましたが、タイヤがパンクしてたわけではありません。4輪のうち、1輪だけこれだけ空気圧が下がることは普通はありません。どうしてこのような状態になったのかは分かりませんが、このまま走行していれば事故を起こしたかもしれないのです。まさに夢によって与えられた警告で事故を回避できました。このような夢を見なければ、きっとタイヤの空気圧はチェックしてませんでした。
私には霊的な意味でも現実的な意味でも、今非常に苦境にある方たちが相談に来ます。私がそんな皆さんに伝えるのは、”苦境はそれを乗り越えるごとに運気がアップする”ということです。これは今、苦しい人生を強いられている皆さんを励ますための方便ではなく、長年にわたって数多くの皆さんと接してきた私の率直な実感なのです。
生まれながらに良い運気を持っていて、幸せな人生を生きている人がいます。一方で苦しい人生を強いられながらも、それを一つ一つ乗り越えて生きている方がいます。苦境を乗り越えて生きている方は、いつの間にか人生の流れが変わり、気が付けば幸せで安定した人生にたどりつきます。その運気の強さは、スムーズな人生を生きてきた人よりもはるかに強くなっているのです。
私は今回の出来事が不浄霊による妨害や挑発だとしても、ひとつそれを乗り越えたことによって、”私の運気が一段階アップした”と、前向きに受け止めました。人生いつも良いことばかりが続くことはありません。腹が立つことや悲しみにくれることもありますが、それは自分の運気を上げるための機会(=自分を強くするための機会)だと考えて、一つ一つ乗り越えていきたいと思いました。